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【ONE41】無敗のタイナネスと対戦する安藤晃司 「集大成的な意味でも心の成長が表れるよう出し切りたい」

Koji Ando【写真】トップファイターの多くがそうだが、安藤のファイティングロードほど生き様が表れている選手は決して多くない。他に類を見ないMMAファイター人生を歩む(C)MMAPLANET

15日(金・現地時間)、フィリピンはメトロマニラのパサイ、MOAアリーナで開催されるONE41「Global Rivals」に安藤晃司が出場し、ローウェン・タイナネスと対戦する。

昨年5月に青木真也の持つONE世界ライト級王座に挑み、敗れた安藤はタイトル戦線にあって、今やその門番──安藤を越えなければベルトへの挑戦はないというような位置にある。

自然、前の前に立ちはだかる対戦相手は強豪揃い。タイナネスも8戦8勝、キャリアの序盤からエドゥアルド・フォラヤン、ヴィシール・コロッサというアジアの強豪を倒し、テイクダウン&トップコントロール能力の強さ、強烈なパウンド&エルボーを見せつけてきた。

そんなタイナネス戦を前に安藤の心境を尋ねた。

──新しい計量方法により、減量の仕方もこれまでと違ったと思いますが、やりやすかった点、戸惑った点があれば教えてください。

「今までの減量や調整方法とは少し違うプロセスで行いましたが、グッドシェイプを保ち良いコンディションを作るという意味では、同じだと思って取り組んでいます。ただ、やりにくいというか尿比重の値がどういうものなのかが分からないので、そこは少し不安要素でもあります。

今回の新しいシステムで、改めてコンディションの整え方を考え直し、食事・栄養、トレーニングと改めて勉強し直せました。とても自分にとっていい経験になっていますしプラスになっていると思います」

──77キロで戦う。これまで大きなライト級ファイターだった安藤選手にとって、この決定はどのような影響があるでしょうか。

「通常体重は77キロよりありますが、実際の筋力・筋量からすれば自分は まだまだ77キロの身体にはないと思います。この豊かな日本で安くても美味しく食べたい物を好きなだけ食べられる状況下にあると、自分に甘えてしまう部分が強く、所謂ジャンクフードと呼ばれる物を好んでしまう事もあります。

そういう意味でも今回の経験で今まで以上に律した食生活を心掛ける良いきっかけになったと思います。実際にグッドシェイプを維持できていますし、コンディションも良いです。

ただ、何でもかんでも健康志向とかオーガニックしか食べないとかではなく、無理なく自分にでき、自分に合ったクリーンな食生活をし、今まで以上に人生を豊かにすることを心掛けてやっていくことが自分は大切だと思っています」

──では対戦相手タイナネスの印象を教えてください。

「とてもフィジカルが強くスタミナもある、レスリング、ケージレスリングは素晴らしいと思います。打撃の距離感も良いですし、何より自信を持って戦っていると思います。自分の強さを疑っていないように映ります。弱点は特に見つかりませんが、まだ負けを知らないという部分で、自分は負けから学んだことを生かして戦いと思っています」

──テイクダウンとトップコントロール、このタイナネスの前進をどのように遮断しようと考えていますか。

「いかなる場面、状況も想定しトレーニングはしていますが、自分はやはり実際に対峙した時の感覚、組んだ時の感覚が大事だと思うので、その時にしっかり動ける自分だと信じ戦いたいです

【写真】父マイルス・タイナネスもMMAファイターだった親子鷹のローウェン。確かに安藤の言う通り、『負け知らずの勢い』を持っている(C)MMAPLANET

【写真】父マイルス・タイナネスもMMAファイターだった親子鷹のローウェン。確かに安藤の言う通り、『負け知らずの勢い』を持っている(C)MMAPLANET

──タイナネスも大きなライト級ファイターでしたが、この計量方法になってリカバリーが制限されます。彼が大きく体を戻せないことは安藤選手に有利に働くでしょうか。

「これも尿比重の値がどういうものなのかが分からないので、試合時に体重がどうなっているかは見当もつかないですし、タイナネスもしっかり作ってくると思います。

相手の体重よりも自分がグッドシェイプでベストコンディションを作り、良いパフォーマンスができる状態にする事を一番に考えています」

──昨年9月のロジャー・フエルタ戦から安藤選手自身が、もっとも伸びたと思う点があれば教えてください。

「フエルタ戦からというか、これまでMMAでデビューした時から人間的に弱い自分を克服する事を目標として行ってきました。もちろん技術やフィジカルも大切だと思いますが、自分の力を出し切るためにはメンタルが一番重要になってくると思います。今回の試合では今までの集大成的な意味でも弱い自分に勝ち、心の成長が表れるようにしたいですね」

──では今回の大切な一戦、どのような戦いをファンに魅せたいですか。

「ローウェン・タイナネスという、とても強いファイターと戦う事は恐怖、不安もあります。ですが、それより今タイナネスと戦えるという事はMMAファイター安藤晃司として とても楽しみでもあります。今回の試合はONEと契約し2年、節目の試合となります。自分の中では集大成とし、全てを出し切りたいと思います。少しでも多くの方がこの試合をライブストリーミングで視ていただけたら幸いです」

■ONE41対戦カード

<ONE世界ミドル級選手権試合/5分5R>
[王者] ベン・アスクレン(米国)
[挑戦者] ニコライ・アレクサヒン(ロシア)

<フライ級/5分3R>
ゲヘ・エウスタキーオ(フィリピン)
ジアーニ・スッバ(マレーシア)

<ライト級/5分3R>
ローウェン・タイナネス(米国)
安藤晃司(日本)

<バンタム級/5分3R>
ムイン・ガフロフ(タジキスタン)
リース・マクラーレン(豪州)

<ライト級/5分3R>
ヴォーン・ドネール(フィリピン)
ホノリオ・バナリオ(フィリピン)

<女子ストロー級/5分3R>
エイプリル・オセニオ(フィリピン)
ナタリー・ヒルズ(豪州)

<フライ級/5分3R>
ダニー・キンガド(フィリピン)
モハマド・ハイダー(マレーシア)

<バンタム級/5分3R>
バーナード・ソリアーノ(フィリピン)
ツー・ノット(インドネシア)

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