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【interview】アムラッド・カリエフに聞く、マレーシアMMA事情

2013.07.21

Allamrad Kalyev

【写真】1991年 9月21日生まれのアラムラッド・カリエフ。トルコ語、ロシア語、英語とマレー語を少し操ることができるという(C)MMAPLANET

1年前、OFCが出場を発表したマレーシア在住のトルクメニスタン人ファイターのアラムラッド・カリアフ。クアランプールのムエフィット所属のフライ級ファイターは、9勝0敗というレコードを残しながら、その後OFCで戦うことがなかった。

何やらキナ臭いOFCフライ級戦線だが、将来の中心ファイター(?!)=未知のトルクメニスタン・ファイターに自身のキャリアとマレーシアのMMA事情を尋ねた。

──ムラッド、昨年にOFCからアジアのフライ級でトップの一人として契約を果たしたという情報があって以来、なかなかケージの中でその姿を見ることができていません。

「まずOFCで試合をすると発表があったとき、ちょっとケガをしてしまって、ケージに上がることができなくなってしまった。ただ、あの時はホリデーの期間中だったんで、試合を受けることにしたんだ。僕は学生で、本分は学業にあると思っている。だから大学の授業がある間は、試合に出ることはできない。ただし、大学も8月に最後のタームが終わるから、また本格的にトレーニングを積み、試合に出ることになるだろう」

──マレーシア在住ですが、国籍はトルクメニスタンだと聞いています。

「そうだよ。もうマレーシアにやってきて10年になるけど、トルクメニスタンとは今も行き来しているよ。格闘技を始めたのもトルクメニスタンだった。9歳の時にUFCで戦うホイス・グレイシーの映像を見て、すぐにスポーツ複合施設に行って『柔術を教えてほしい』と尋ねたんだけどなかった(笑)。

今からすると当然のことだよね(笑)。その時に柔道とサンボならあるってことで教えてもらい、柔道とサンボを始めた。13歳まで柔道とサンボをやってから、コンバットサンボのトレーニングをするようになった。コンバットサンボはMMAのような感じだったけど、MMA自体の練習は18歳になってから始めたんだ」

──ではベースはサンボ、あるいはコンバットサンボになるわけですか。

「う~ん、どうなのかな。コンバットサンボの練習をするようになってから、そう16歳の時からボクシングとムエタイに力を入れてきたんだ。今、懸命にBJJの練習に励んでいるけど、スタンドで戦う方が得意かな。サンボの練習をしていた時は、子供過ぎたんだ」

──MMAを始めたのもトルクメニスタンですか。

「いや、マレーシアだよ。すぐにアマチュアMMAで戦うようになり、トーナメントで優勝し、一応はプロのメイヘムIIというMMAイベントのフェザー級トーナメントで優勝した。それからマレーシア・ファイティング・チャンピオンシップで戦うようになった。これまでアマチュアを含めMMAは15勝0敗、プロでは9勝0敗だよ」

──ムエフィットで練習するようになったのは、いつ頃なのでしょうか。

「2年半ぐらい前かな。これから、どうなっていくか。何か計画を立てて、そこに従っていくという生き方をしてきたわけじゃないから、今後の僕のMMAキャリアがどうなっていくのかも、特に考えていない(笑)。

とにかく卒業して、また本格的に練習に戻ることが大切だと思っている。これからもフライ級、もしくはバンタム級で戦っていくことは確かだよ。それがOFCになれば良いと思っている」

──OFCにはBJ、漆谷康宏という選手がフライ級で戦っています。

「BJ? コジマだね。コジマは強いよ。まだ、僕は彼やウルシタニのような日本のファイターについて、あれこれ言える立場じゃない。とても強い、ここマレーシアとはレベルが違う。いつか、自分の力をそんな彼らを相手に試したいと思っている」

──では当面、フィリピンなど東南アジアのファイターがムラッドのターゲットとなるのでしょうか。

「フィリピン人ファイターは、ハートが強くて試合を投げない。スタミナもあるし、スピードもある。日本人ファイターの方が寝技はずっと巧いけどね。MMAとして、アジアでは日本が一番だよ」

──ところでマレーシアでMMAはどれぐらい認知されているのでしょうか。

「凄い勢いで普及しているよ。3年前、誰もMMAなんて知らなかった。彼らにとって格闘技といえば、ムエタイやテコンドーだったんだ。でも、今はMMAが何か分かっている人も増えている。大学に通っていても、『ポスターに載っていたのを見たよ』って言われるぐらいさ。そうやって興味を持ってくれた人間が、MMAのトレーニングをしたいって思うようになってきた。同様にBJJ人口も増えて来ているんだ」

──ハラショー(笑)。ムラッドがMMAに戻ってくる日を楽しみにしています。

「オスッ!! 僕も楽しみにしているよ。今日はわざわざインタビューしてくれてありがとう」

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