【KANTO BJJ】中村大輔が存在感示し、無差別級制覇。チーム優勝にも導く
【写真】個人戦では無差別級、団体優勝の勝ち取ったGRABAKAの中村大輔(C)HIROYUKI KATO
カリフォルニア州ロングビーチで柔術家世界一決定戦であるIBJJF「WORLD Jiu-Jitsu Championship」最終日が開催された31日(日)、日本でも延べ300人の参加した「第9回関東柔術選手権」が東京都台東区リバーサイドスポーツセンターにて行われた。
今大会は9月12日(土・現地時間)、英国カーディフで開催されるプロ柔術興行「ポラリス2」にてビトー・”シャオリン”・ヒベイロとの一戦が決まった中村大輔が出場し注目を浴びた。
中村はかつて全日本柔術選手権で3連覇を成し遂げるなど、国内敵なしの強さを誇った。世界大会ではブラジルの強豪の壁には跳ね返された事で、30歳以下のアダルトカテゴリーからはしばらく遠ざかっていた中村は、昨年の「ワールドマスターズ」で3位入賞を果たし、全日本マスターズ選手権でもマスター1黒帯&無差別級を全て一本勝ちで制覇。現在も実力に陰りが見えないことを証明している。
その中村は今回、巴戦の無差別級に出場しブラジル出身でアブダビ・ワールドプロ日本予選優勝などの実績を持つ、若き強豪チャールズ・ガスパーを相手に得意のレッグドラッグパス、サイド、マウントを奪い一本。決勝もチャールズとの再戦になり、抱え十字で優勝を極めた。この勝利で、中村は11試合連続で一本勝ちとなった。そんな中村の圧倒的な強さに後押しされ、中村率いるGRABAKA柔術クラブが同大会で団体優勝を果たしている。
また、茶帯無差別級には昨年の全日本実業柔道個人選手権66キロ級を制した八巻祐がエントリー。順当に決勝に勝ち上がった八巻は、新鋭・山口勇生のガードワークの巧さにスイープを許すも、一瞬の隙をつき腕十字で一本勝ちし極めの強さを見せつけていた。
中村大輔
「今回はチームで団体優勝を目指していた事もあり、参戦することを決めました。9月にシャオリン戦も決まり、まずアダルトのトップ選手の一人であるチャールズ選手と自分が何処までやれるか、自分の現状を見極める試合になったと思います。この調子で練習強度を少しずつ上げていき、万全の状態でシャオリンに挑みたいです」