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【Thai Boxe Mania】ジョルジオ・ペトロシアン、復活V。新旧K-1 MAX王者対決へ視界良好

Giorgio Petrosyan【写真】らしい強さとともに14カ月振りの実戦で復活の勝利を挙げたジョルジオ・ペトロシアン。勢力分布図が大きく変わりつつあるキック&ムエタイ界で、以前のような強さを見せることに期待したい(C)THAI BOXE MANIA

24日(土・現地時間)イタリア・トリノのパラルッフィーニで行われた「THAI BOXE MANIA 2015」で、ジョルジオ・ペトロシアンが約1年2カ月ぶりの復活を果たした。

2013年11月に米国NYで行われたGLORY12ライト級世界トーナメント準決勝でアンディ・リスティにKO負けを喫して以来、約1年2カ月ぶりに地元イタリアでリングに戻ってきたペトロシアン。長年、悩まされ続けてきた拳の負傷も気になるところだったが、トルコのエルカン・ヴァロルを相手に完璧な試合運びを見せた。

サウスポーのペトロシアンは右の前蹴りでヴァロルを下がらせて左ミドル。左ストレートと左のヒザ蹴りで飛び込んで攻勢に出ると、そこから強烈な奥足ローでヴァロルの動きを止める。終盤、ペトロシアンはボディへのヒザ蹴りと奥足ローで手数を増やし、終了間際には左ハイキックも繰り出した。

【写真】抜群の距離感とカウンターの妙技は健在(C)THAI BOXE MANIA

【写真】抜群の距離感とカウンターの妙技は健在(C)THAI BOXE MANIA

2R序盤、ヴァロルが右ストレートから前に出ていくが、ペトロシアンはすぐさま奥足ローと左ミドルでヴァロルの動きを止め、下がるヴァロルに左ストレート、左フック、そして左のヒザ蹴りを突き刺す。さらには左ハイキックを側頭部にクリーンヒットさせるとパンチとヒザ蹴りで猛攻。強烈な奥足ローで足を止めて、ロープを背負うヴァロルに右アッパーを叩き込み、スタンディングダウンを奪う。

3R、ペトロシアンは左ミドルと奥足ローでヴァロルを下がらせ、距離が詰まればヒザ蹴りを突き上げる。このラウンドはガードを固めて下がるヴァロルにペトロシアンがプレッシャーをかけ続ける展開で終了となり、2Rにダウンを奪ったペトロシアンが危なげない試合運びで判定勝利、復帰戦を飾った。

すでにペトロシアンは4月11日(土・現地時間)イタリア・ミラノで行われる「Oktagon 2015」で昨年のK-1 WORLD MAX王者エンリコ・ケールとの一戦が発表されており、今回の復帰戦は新旧K-1 WORLD MAX王者対決に弾みをつける勝利となった。

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