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【UFC182】ライトヘビー級頂上決戦は、リーチのジョン・ジョーンズ×踏み込みのダニエル・コーミエー

JJ vs DC【写真】ライトヘビー級頂上決戦。王者JJ×挑戦者DCでUFCの2015年は戦いの幕が開ける(C)GONGKAKUTOGI & WOWOW/Naoki Fukuda

1月3日(土・現地時間)、2015年のUFCがネヴァダ州ラスベガスのMGMグランドガーデン・アリーナでスタートを切る。UFC182「Jones vs Cormier」、当然メインはUFC世界ライトヘビー級選手権試合ジョン・ジョーンズ×ダニエル・コーミエーの一戦だ。

両者は当初、9月27日のUFC174で対戦予定だったが、ジョーンズの負傷で対戦が延期となっていた。もともとはアレクサンダー・グスタフソンがJJの王者に挑戦するはずが、負傷欠場でDCにお鉢が回って来ていた世界戦。2011年3月の王座奪取以来、実に8度目の王座防衛戦となるJJは、王者になる以前にマウントからヒジを直角で落として反則負けを経験しているが、実質は21勝負けなしという戦績の持ち主だ。

一方のDCはD-1オールアメリカンを3度獲得後、アテネ五輪フリースタイルレスリングで4位、北京五輪は減量により腎不全を患い不戦敗となり、2009年にMMAデビュー。以来、Strikeforceワールドグランプリ・ヘビー級Tで優勝するなど、正真正銘のキャリア15勝負けなしでここまできている。UFCではヘビー級王者が盟友ケイン・ヴェラスケスということもあり、3戦目からライトヘビー級に転向、パトリック・カミンズはともかくとして、ダン・ヘンダーソンを圧倒し、その強さを見せつけた。

ライトヘビー級屈指のカード、正真正銘の世界の頂点を争う両者の試合は放っておいても注目度が高くなるのだが、この2人は対戦決定前からトラッシュトークを繰り広げてきた犬猿の仲で、舌戦が止まらない。ばかりか8月4日に9月決戦用の記者会見での席での乱闘騒ぎまで起こしているだ。公衆の面前での私闘にネヴァダ州アスレチックコミッションはJJに5万ドルの罰金と40時間の地域奉仕活動、DJには9000ドルの罰金と同じく20時間の奉仕活動という懲罰を与えた。

今大会での対戦を受けても、TV番組を通して罵り合いを続ける両者、この戦いは非常に舌がスムーズなDC優勢という印象を残している。ついにはJJが試合後には友人になれると、早くもとラッシュトークを封印したような形になっているが、何よりも大切なオクタゴンのなかではどのような戦いを繰り広げられるだろうか。

注目はやはりレスリング、テイクダウンの攻防・前後となるだろう。JJもレスリングで将来を嘱望されている逸材だったが、大学を中退してMMAへの道を選択した。その打撃同様に長いリーチを生かした組技は、特に四つ組みやボディロックの状態、グレコが強いイメージがある。

とはいっても、DCのテイクダウン能力は半端ではない。ダブルレッグが主流だったMMAにダブルからシングル、そしてハイクラッチという流れを持ち込んだのが、重量級の彼だ。特筆すべきは壁際でのスイッチ。とてもヘビー級やライトヘビー級の選手には見えないスピードを有している。とにかく止まらない、スクランブルのなかでの相手を崩す力もフォークスタイルレスリングの猛者らしく抜群のモノを持っているDC。

公称180センチ、リーチも183センチのDCは、重量級としては小さなサイズを最大限に生かしたファイトスタイルを身につけ、それは打撃戦に通じている。踏み込みの鋭さ、瞬発力&爆発力はJJ以上といえるだろう。JJは先に記したようにリーチの長さを生かした打撃と組みを得意としているおり、リーチを生かした打撃で相手を懐に入らせないことが命題だ。

ジャブだけでなく、関節蹴りや回転バック肘などを利して接近戦を許さない王者。その打撃に相手が翻弄されると、スパッとテイクダウンを決める。このJJの制空圏を突き破る突進力、そして組み続ける耐久力をDCは持っているのか。その辺りに、まずは注目したい世界最高峰の激突だ。

■ UFC182対戦カード

<UFC世界ライトヘビー級選手権試合/5分5R>
[王者] ジョン・ジョーンズ(米国)
[挑戦者] ダニエル・コーミエー(米国/2位)

<ライト級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国/4位)
マイルズ・ジュリー(米国/8位)

<ミドル級/5分3R>
ブラッド・タヴァレス(米国/15位)
ネイト・マーコート(米国)

<フライ級/5分3R>
堀口恭司(日本/11位)
ルイス・ゴーディノー(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ヘクター・ロンバード(豪州/6位)
ジョシュ・バークマン(米国)

<ライト級/5分3R>
ダニー・カスティーリョ(米国)
ポール・フェルダー(米国)

<バンタム級/5分3R>
マーカス・ブリメージ(米国)
コディー・ガーブラント(米国)

<ヘビー級/5分3R>
ショーン・ジョーダン(米国)
ジャレッド・キャノニア(米国)

<ライト級/5分3R>
エヴァン・ダナム(米国)
ホドリゴ・ダム(ブラジル)

<ウェルター級/5分3R>
オマリ・アクメドフ(ロシア)
マッツ・ニルソン(スウェーデン)

<女子バンタム級/5分3R>
アレクシス・デュフレーン(米国)
マリオン・ルノー(米国)

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