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【LFC07】リングMMAもレスリングが軸? ぺ・ミョンホ王座防衛成功

Bae Myung Ho<LFCウェルター級選手権試合/5分3R>
[王者]ペ・ミョンホ(韓国)
Def.3-0:30-28, 30-29, 29-28
[挑戦者]リ・ジンリャン(中国)

【写真】ステップアップを図るには、インパクトの残る一本勝ちが欲しかったペ・ミョンホだが、リ・ジンリャンの成長に手を焼き、薄氷を踏む判定勝ちとなった(C) MMAPLANET

まずはスタンドで間合いをはかるかのように、左ローを繰り出したペ・ミョンホ。リ・ジンリャンも左ジャブを返していく。様子見の打撃戦のあと、ペ・ミョンホが組みついてリ・ジンリャンをロープに押し込むが、すぐに態勢を入れ替えられる。

リ・ジンリャンはペ・ミョンホの左足を取り、シングルレッグを仕掛け、腰をコントロールして後方に倒そうとする。コーナーを背にして耐えたペ・ミョンホは、再び態勢を入れ替えて外掛けを仕掛けると、リ・ジンリャンはロープを掴んで、これを阻止。

一度コーナーに押し込んでから、反応に合わせて仕掛けた小外刈りが決まったかのように思えた王者だが、リ・ジンリャンはまたもロープを掴んでこれを阻止する。ペ・ミョンホ陣営が大きな声で、ロープ掴みをアピールするが、レフェリーは見落としたのか、注意を与えない。そのままコーナー際で組み合いが続くと、ブレイクが掛かり試合はリング中央で再開となった。


右ストレートを伸ばすペ・ミョンホに対し、挑戦者はダブルレッグへ。頭を中にいれたリ・ジンリャンがテイクダウンに成功した。チャンピオンはコーナーを背にして立ち上がると、ここで再びブレイクが命じられた。打撃戦ではリ・ジンリャンの踏み込みにペ・ミョンホがヒザを見せ、挑戦者リが離れた距離からパンチや蹴りを見せるようになる。

2R、初回と同じような間合いの打撃のあと、今度は王者ベが組みついて、一瞬テイクダウを奪うが、体が流れ過ぎて、着地と同時にペ・ミョンホの体を跨いだリ・ジンリャンがトップを奪取する。

尻餅状態で、背中をロープにつけてバタフライガードのベ・ミョンホに、レフェリーがフリーズを命じて、リング中央で同じ態勢で再開をさせようとするが、ロープが背中にないため、同じポジションで再開することはできない。

仕方がなくスタンドからの再開となると、直後にリ・ジンリャンが食いついてくが、ペ・ミョンホがヒザを胸板に合わせる。再び組みついた王者は、コーナーに押し込まれるが、腰をしっかりとコントロールして、この試合初めてのクリーン・テイクダウンに成功する。

パスからサイドに回った王者、リ・ジンリャンは左腕を伸ばして、ニーインザベリーを阻止するが、顔面にがら空きになったところで、右ヒザを受ける。力の籠った抑え込みの攻防に対しては、レフェリーもブレイクを掛けない。やや強引にマウントを奪ったペ・ミョンホは、足を組んだ状態なので、上半身が起こせず、勢いのあるパンチを落すことはできない。

残り時間が少なくなり王者ベが、足のフックを解いてリ・ジンリャンの腹の上に移動するが、ブリッジで返されてガードに。腕十字を担がれたべが、挑戦者のパウンドを受けたところで2Rがタイムアップに。

最終回、パンチが交錯する中で、王者ベがヒザを蹴り上げる。右ロー、右ストレートを見せる挑戦者リだが、距離が遠い状態は変わらない。力が入り打ち終わりにバックに回られそうになったリ・ジンリャンは、自らシングルレッグを仕掛ける。ギロチンで応えたペ・ミョンホだが、重心が高くテイクダウンを奪われてしまう。

ハーフからの潜りに鉄槌を落す挑戦者リ・ジンリャン。フックガードがペ・ミョンホがスイープを仕掛け、リ・ジンリャンがトップをキープしたところで、フリーズとなり、ペ・ミョンホが下のままで、試合は再開となる。

ペ・ミョンホのオモプラッタを堪えたリ・ジンリャンは振りの大きなパウンドを落す。試合はスタンドへ戻ると、再び挑戦者リが、組みついて王者ベ・ミョンホをコーナーに押し込む。

違うコーナーまで、押し込み続けたリ・ジンリャンの頭が下がりすぎたところで、ペ・ミョンホがバックへ回りこもうとする。そのまま試合はグラウンドへ移行し、王者がバックを狙うも、左足が深く挑戦者の腹の下にあり、完全にバックを取ることができない。

リ・ジンリャンも、前方に王者を振り落そうとするが、右ワキをすくわれていて、身動きが取れない状態にある。乗りすぎた状態になっていたペ・ミョンホは、体をずらしながら足をフックし、三角絞めを仕掛ける。ここで3R終了のゴングが打ち鳴らされた。

打撃ではやや劣勢だったが、結果的に上を取ることが多かったチャレンジャー、クリーン・テイクダウンとマウントという明確なポジションを取ったチャンピオン。10-10をつけてよいこともあり、微差が取られないスコアリングが味方となったか、ペ・ミョンホが3-0の判定勝ちを収めた。

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