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【Strikeforce】アリスター陣営、2R「一本」or「KO」宣言

Alistair今週末15日(土・現地時間)、ミズーリ州セントルイスのスコットレード・センターで行なわれるストライクフォース「Heavy Artillery」。そのタイトル名通り、メインは同プロモーション世界ヘビー級選手権試合アリスター・オーフレイム×ブレット・ロジャース、セミでもアンドレ・オルロフスキー×アントニオ・ペイザォンのヘビー級マッチが組まれ、大砲揃いの大会となる。

【写真】主戦場にしてきた日本、オランダ・マットの習わしもあり、準備期間の短い試合で圧倒的な力を見せてきたアリスター・オーフレイム。ブレッド・ロジャースともども、対戦相手を研究する時間が多くあった今回の試合で、どのようなパフォーマンスを見せることができるだろうか (C) MMAPLANET

2007年11月にストライクフォース世界ヘビー級王座を獲得して以来、米国でのファイトとなる王者アリスター、2年半の間MMAでは5試合を日本で、2試合を母国オランダでこなしてきた。K-1も6試合行ない、4勝2敗という上々の戦績を残しているアリスター陣営は、今回の試合をタイトル防衛戦とは捉えず、新たにタイトルに挑むつもりで戦うと明言している。


挑戦者ロジャースは、昨年11月にエメリヤーエンコ・ヒョードルに敗れて以来の試合となり、復帰戦がタイトル挑戦という点に対しては、疑問の声も挙がってきた。ともあれ、世界王者はアリスターだが、ストライクフォース・ヘビー級戦線の事実上頂点にあるのは、ヒョードルであることは間違いない。

既にファブリシオ・ベルドゥム戦が決定している皇帝だが、アリスターを初め、同プロモーションに上がるヘビー級ファイターの目標は、彼と戦い勝利を収めることにある。そのアリスター、DREAMのリングを主戦場としていた間も、K-1での活躍がより強い印象を残しており、MMAではトップファイターとの対戦がないまま過ごしてきた。

もちろん、K-1を戦うことで打撃は成長しているだろう。そして、ADCC欧州予選で優勝する以前からグラップリングでも秀でたポテンシャルを見せていた。しかし、その天賦の才は肉体面に多く見られ、攻め込まれると気持ちが折れるシーンを何度となくリング上で見せてきたのも事実だ。

ロジャースはヒョードル戦以前に、オルロフスキーという大物狩りも果たしており、アリスターにとっては決して楽観視できる防衛戦でない。

アリスターの参謀であり組み技のコーチでもあるマルタイン・デヨングは「決してロジャースを甘くみていることはない。パンチ力は相当なものがあるしね。ただし、アリスターはかつてないほどトレーニングを積み、全くケガもない(※アリスターは近年、公にならないだけで、多くの負傷に悩まされてきた。その解決を図るために、現在のような巨大ボディを手に入れる決意をしたという背景がある)状態なんだ。2Rが終わるまでに、KOあるいは一本勝ちするだろう」と、ロジャース戦を予想している。

ある意味、真のアリスター・オーフレイムが見られるともいえる今回の防衛戦、果たしてデヨングの語るようにコトは運ぶだろうか……。

■Strikeforce Heavy Artillery対戦予定カード

<ストライクフォース世界ヘビー級選手権試合/5分5R>
アリスター・オーフレイム(王者/オランダ)
ブレット・ロジャース(挑戦者/米国)

<ヘビー級/5分3R>
アンドレ・オルロフスキー(ベラルーシ)
アントニオ・ペイザォン・シウバ(ブラジル)

<ミドル級/5分3R>
ホナウド・ジャカレ・ソウザ(ブラジル)
ジョーイ・ビラセニョール(米国)

<ライトヘビー級/5分3R>
ケビン・ランデルマン(米国)
ホジャー・グレイシー(ブラジル)

<ライトヘビー級/5分3R>
ハファエル・フェイジャォン・カバウカンチ(ブラジル)
アントワン・ブリット(米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジェシー・フィンニー(米国)
ジャスティン・デマニー(米国)

<ライト級/5分3R>
ヴィトー・ヒベイロ(ブラジル)
ライル・ビアーボーム(米国)

※他5試合

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