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【Gladiator012】神田周一とバンタム級王座決定戦、竹本啓哉の世界観「ベルトとリベンジ、2つの機会」

Takeya Takemoto【写真】一人称が僕基調でありながら、私ということがあるなど少し個性的な竹本だった (C)MMAPLANET

23日(日)に大阪市東成区の東成区民センターで開催されるGladiator012。同大会で竹本啓哉が神田周一とグラジエイター・バンタム級王座決定戦を戦う。

前王者じゅんのタイトル返上に伴い、挑戦者決定戦が王座決定戦に昇格した形の一戦に向け、名門ALIVE所属のグラップラー、そして一風変わった竹本にベルト、グラジエイターに対する想いを尋ねた。


──23日に神田周一選手とグラジエイター・バンタム級王座決定戦を控えた竹本選手です。もともとは次期挑戦者決定トーナメント決勝戦として組まれる試合でしたが、前王者の返上に伴いベルトを掛けて戦う試合となりました。

「僕、プロになってから神田君とやっているのですが、前チャンピオンのじゅんさんともアマ修斗の時に試合をしたことがあって、その時に判定負けしているんです……。今はあの時と違い勝つ自信があったので、じゅんさんにも挑戦したかったです。

でも僕はグラジエイターの櫻井代表に拾ってもらったようなモノなので、このベルトは本当に欲しいです」

──拾ってもらったというのは?

「グラジエイターに初めて出た時、パンクラスとTTFで2連敗していたんです。土肥(潤)選手と河村(康博)選手に負けて、もう戦う場所なんてなくなるじゃないかと思っている時に櫻井さんに声を掛けてもらったんです。

NEXUSのバンタム級王座決定トーナメントもグラジエイターの推薦で出させてもらって。それなのに渡部修斗選手にあんな形で敗れてしまい……。チャンピオンになって、グラジエイターに戻ろうと思っていたのに……」

──準決勝で蹴り上げで反則負けになってしまいました。

「本当に冷静さを欠いていたと思います。三角絞めに入れそうになり、そこで渡部選手の顔が足の届く位置にあったので、反則とか何も頭になくて蹴り上げてしまいました。渡部選手だけでなく、推薦してくれた櫻井さんにも本当に申し訳なかったです。

あのトーナメントで負けて、もう本当に自分の現役生活は終わったと思っていました。それと僕はALIVEで大人と子供の柔術クラスを5コマ持っていて……新見さんのバッファロー柔術でもMMAの指導もさせてもっています。現役選手としてだけでなく、指導もしている人間が反則負けなんて……。絶対にダメなことですし。

相当に拙いことをしてしまったと落ち込んでいたのですが、その時もすぐに櫻井代表から励ましの言葉を貰えたんです。だからグラジエイターには凄く愛着がありますし、これから他の大会で戦うことがあったとしてもグラジエイターのベルトは手にしたいと思っています」

──竹本選手は日沖選手や久米選手、杉江選手の過去の写真を探していると、かなり昔のALIVEの写真に写り込んでいることが多くあります。

2010年9月、ALIVEのグループショットで後列一番道にいる竹本。まだ、悪い先輩の影響は受けていない……時代

2010年9月、ALIVEのグループショットで後列一番道にいる竹本。まだ、悪い先輩の影響は受けていない……時代

「何気にもう長くやっていまして……18歳の時に入門したので、今年で12年目になります。吹上に道場があった時からですね」

──その当時、ALIVEはプロ修斗興行を行うなど完全に修斗系でしたが、竹本選手はPancrase Gateでプロデビューをした、ALIVEのパンクラス世代ですね。

「でも僕はALIVEの選手がパンクラスで戦う機会が多くなる前に、ギリギリですがプロ修斗でプロ昇格はさせてもらっていたんです」

──でもジムのトップの方針転換でパンクラスへと。

「……そういうのは……ハイ、なんか逞しいなぁって(苦笑)」

──アハハハ。

「何て言うんスかね、ずぶ……良い言い方すると逞しいです」

──でも鈴木(陽一)社長と、そういう感じで会話ができる関係なのですね。

「ハイ、大丈夫だと思います(笑)。弄られるにしても社長は人を選んでいるみたいで。松場(貴志)さんとかに弄られるとメッチャ怒るけど、僕は大丈夫なようです。そういうのもどうかなと思うのですが……」

──アハハハ。いやぁ、竹本選手、良い味出していますね。と同時に名古屋の名門ALIVEの一員なんだという気概を持って戦われているのでしょうか。

「う~ん……あまりALIVEを代表しているとか、気概とかはないです。ただし、自分が指導をしている人たちにはしっかりとした姿を見せないといけないと思っています。

ALIVEの一員という気概……そうですね、ALIVEが愛知で一番のジムだと思って入門したので、ALIVEが名門であることは間違いないです。う~ん……そうですね、凄く雰囲気も良いですし、僕が入門した頃から発さんと久米さんが引っ張ってくれていました」

──竹本選手もベルトを獲って、引っ張る立場にならないといけないですね。

「格闘技は……僕は選手もそうだけど、引退しても仕事としても指導をずっとやっていきたいと思っています。そのためにもベルトが手に入って引退するのと、ベルトを手にしないで引退するのでは、その後の世界がかなり違うと思います。そのためにもベルトは現役中に取っておきたい。

なかでもグラジエイターは特別な存在なので、絶対に欲しいベルトです。ネクサスのベルトを獲り損ねたので、酸っぱい葡萄のように捉えられるかもしれないですが、ネクサスのベルトが獲れていても、グラジエイターのベルトは絶対に欲しかったので」

──そのベルトを争う神田選手はグラジエイターでは、まだ2戦目になります。

「そこは……やっぱり、負けたくないっていう気持ちです。想いが違います。と同時にパンクラスのネオブラで負けている相手でもあって、一度負けた相手と再戦できるチャンスがあれば絶対にモノにしたいと思っています。それは神田君に限らず。渡部修斗選手もそうですし……。ベルトとリベンジ、2つの機会を得ることができたので、本当に負けられないです」

──その神田選手はフィジカルがしっかりとしている選手という印象があるのですが、竹本選手はどのように思っていますか。

「フィジカルがしっかりとしている選手だと思っています(笑)」

──……。

「アハハハハハ。でも本当にフィジカルが強いのは間違いないですから。でも私の方が柔術とグラップリングは優っています」

──そこからサブミッションを目指すのが竹本スタイルですか。

「ハイ、間違いないです。私は一本を狙って過ごしています」

──先ほど、指導をしている立場として反則負けはあってはならないということを言われていましたが、計量でよく再計量になることはどのように捉えられているのでしょうか。

「いつも再計量になるという指摘は間違っていないです。どうしても気を抜いてしまって……。ただし、そこに関して言えば僕の価値観が間違っているのかもしれないですが、規定上2回目で通ればOKなので。それで構わないと思っています。僕は失格になったことはないので。この僕の考えを聞いて『ダメなヤツだ』と思う人がおるのも分かります。ハイ」

──再計量までの時間、セコンド、チームメイト、主催者、そして対戦相手もきっとヤキモキしていると思います。落ちるなら、落とせないのかなと私は思ってしまいます。

「そうですね。それが正しい意見だと思います。本当にクズ野郎なので気を抜いてしまうんです。でも、次の試合はしっかりと1回目で落とすようにします」

──いえいえ、何もそれをここで約束されても私もどうしたら良いのか……。立場が逆転してしまいますが、2度目でも落とすことができれば良いじゃないですか──と言ってしまいそうなります。

「いや、本当に落とさないといけないですから……」

──……。とにもかくも神田選手とのタイトル戦に向けて、意気込みの方をお願いします。

「えぇと……勝ってグラジエイターを代表するバンタム級の選手になります」

──ありがとうございました。では試合まで怪我のないよう調整頑張ってください」

「ハイ、鈴木社長と練習しているので毛がなくいけます!!」

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