【Bellator237】前に出続けたK太郎だが、ラーキンを捕らえることはできず判定負け
【写真】やはり強かったか……K太郎及ばず(C)KEISUKE TAKAZWA/MMAPLANET
<173.5ポンド契約/5分3R>
ロレンツ・ラーキン(米国)
Def.3-0:30-26.30-26.30-27
中村K太郎(日本)
ケージの前を回るラーキン、K太郎の左ハイをキャッチしていく。ケージ中央で左ローを蹴ったラーキンが右ミドル、続く右をK太郎がかわす。右インサイドローで姿勢を乱したK太郎は、左前蹴りに対し左ミドルを返す。近い距離で右ハイを放ったラーキングは、ダーティーボクシングでアッパーを入れる。
下がらず右アッパーを伸ばしたK太郎は、ハイで上体を反らされパンチの追撃を受けそうになる。左を振るうK太郎に対し、ラーキンが左ジャブから右を狙う。いつの間にかケージを背負うようになったK太郎だが、圧力で負けないよう前に出て左ハイを放つ。ジャブと叩きの間のような動きを続けるラーキンは、右ミドルに続きボディストレートを放つ。右アッパー、右フックからワンツーを見せたラーキンが初回をリードした。
2R、前手争いをする両者、サイドキックにK太郎が右を伸ばす。関節を蹴って来るラーキンに対し、K太郎が左ストレートから左ハイを繰り出す。右から左、さらに右フックを2発当てたK太郎が印象に残る攻撃を見せる。直後に蹴り足を掴みにかかったK太郎は、拘ることなく打撃戦に戻った。
右ヒザを狙った蹴りを続けるラーキン、パンチの精度はK太郎が上回ってきたか。互いにストレートは届かず、軸足を蹴られたK太郎が尻もちをつく。スタンドで待ち受けるラーキンに対し、ワンツー、左の蹴りを繰り出すK太郎は右ジャブから前へ。譲れない時間帯で、ラーキンが右飛びヒザを見せる。これは胸元に当たったが、ここから左&エルボーを入れる。さらにステップインから右を当てたラーキンがラウンドを取ったか。
最終回、前に出るK太郎が左ミドル、ラーキンが左ジャブを伸ばす。右ストレートを被弾したK太郎は左ミドル、ラーキンがワンツーを放ち、蹴り足をキャッチしようとしたK太郎がヒザ蹴りで崩される。思い切り左を振るって前に出るラーキンが右ストレート。K太郎はジャブにシングルを合わせるが、パンチ&鉄槌を受けて倒すことはできない。
離れたラーキンに対し、K太郎は立ち上がらずガードを取ってしまう。ここから組んでスタンドに戻ったK太郎だが、ラーキンは左フックで前に出る。流血のK太郎は左ジャブ、スーパーマンパンチを受け、ケージを背負って右ミドルを蹴られる。K太郎は左ストレートも、時間をコントロールし足を使うラーキンを追いきれない。最後に跳びヒザ&パンチで閉めたラーキンが、判定をモノにした。
「俺が戦ってきたなかでも、もっともタフな1人だった。夢が実現した。俺はPRIDE、DREAM、K-1を見て育った。ここで皆の前で戦えた。こんな瞬間を訪れるなんて思っていなかったんだ」とラーキンは語った。僅差の積み重ねが、最終的には明白な違いとなったような試合──前に出続けることができたK太郎だったが、結果的には完敗を喫してしまった。