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【KSW47】石井慧、ひど過ぎるホドリゲス贔屓の実況にも屈せず(?)。ダウンを奪い──スプリット判定勝ち

<ヘビー級/5分3R>
石井慧(日本)
Def.2-1:30-27.29-28.28-29
フェルナンド・ホドリゲス(ブラジル)

先に入場した石井、KSWの実況陣は「石井のKSWは不幸にも元ヘビー級王者だ」という伝え方をしている。9センチの長身のホドリゲスに対し、石井は左に回りながら右ハイをかわす。ホドリゲスは右の蹴りを続け、右を伸ばす。石井はここに右をカウンターで当てる。石井も左ローを蹴り、飛び込むとケージにホドリゲスを押し込む。ホドリゲスはヒザを突き上げ、投げを防ぐとスピニングバックフィストを入れて離れる。

石井はすぐに組みなおして小外で崩すが、ホドリゲスも時間を掛けずに立ち上がる。前に出るようになった石井は左を差して大内刈り、倒れないホドリゲスが左を入れて離れる。石井は左フックを当て、左ミドルを当てるなど打撃で負けていない。右ローを蹴ったホドリゲスに左を差して押し込んだ石井はいったん離れでダブルレッグからシングルへ。ケージを背にして倒れないホドリゲスに払い腰を仕掛けるが、これは浅くすぐに胸を合わせる。ホドリゲスがヒザ蹴りを2発見せ、タイムアップとなった。

2R、フックの打ち合いから前に出た石井がケージにホドリゲスを押し込む。離れたホドリゲスに左ローを蹴った石井は、左フックから組みつく。払い腰&シングルに出る石井だが、ホドリゲスは倒れない。ホドリゲスが離れるとパンチを見せて組み続ける石井が、ついに大外刈りでテイクダウンに成功する。

キムラを狙った石井に対し、一瞬背中を見せたホドリゲスがスクランブルへ。石井は左を差して投げを打ち、胸を合わせる。ホドリゲスはここも離れるが、肩で息をついている。ホドリゲスは大きな動きの右ハイを空振りし、石井は直後に左フックでダウンを奪う。バックから殴る石井、殴られながら立ち上がったホドリゲスをケージに押し込む。

ここも距離を取り直したホドリゲスは、後ろ回し蹴りの空振り後に大きく息をし試合は最後の5分へ。初回から打撃の精度も上で、組んではテイクダウンを奪い、2Rにはダウンを取った石井が「疲れてピンチだ」と言う意味の分からない実況を受けて、解説者は「ホドリゲスは疲れている。初回はホドリゲス、2Rは石井のラウンドだった」と話す。

最終回、細かいワンツーを見せたホドリゲスが右ミドルを入れる。石井は続く左ミドルに組んでいくも、クリーンテイクダウンは奪えずケージまでドライブする。自ら離れた石井は左から右フックとワンツーを当てる。ここでダブルレッグに出た石井。テイクダウンは取れないが、ホドリゲスを削っていく。

一旦離れ、左ヒザを入れて組んだ石井はフックを振るうホドリゲスから離れる。クリーンヒットのないホドリゲスに、石井は右ジャブを当てる。残り1分を切り、ホドリゲスが右ハイを空振りする。石井は足を使う展開に、ホドリゲスが来いとアピール。石井は判定で取っているという判断をしたか、自ら前に出ることなくタイムアップを迎え両手を高々と挙げ勝利をアピールした。

初回は石井が優勢、ホドリゲスのスピニングバックフィストをどう評価するか。2Rはダウンを取った石井。最終回は石井の足を使った終盤がどのような印象を与えたか。ジャッジは割れ、石井がスプリット判定勝ちを手にした。順当な判断に、実況はここでも「ホドリゲスには残念すぎる敗北」と理解不能な言葉を続けた。


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