【KSW46】ガムロとフェザー級王座決定戦、クレベル・コイケ「ダーティーファイト? 倍返しだよ」
【写真】オープンワークアウトではマクス・マトソン少年とミット打ちを披露していたクレベル(C)KSW
12月1日(土・現地時間)、ポーランドはグリビツェのアレナ・グリビツェで開催されるKSW46「Narukun vs Kharidov 2」で、KSWライト級王者マテウス・ガムロとフェザー級王座決定戦をクレベル・コイケが戦う。
1年前に体重オーバーで失ったベルトを賭けて、1階級上のポーランド最強の軽量級ファイターと相対することとなったクレベル。
もうポーランドで戦うのも7度目、今大会も15000枚用意されたチケットがソールドアウトという東欧一の大会で、悲願の王座返り咲きを狙うクレベルの現地の声が届いた。
Special Thanks to Mr.Ken Sakamoto
──既にポーランドで戦うのは7度目ですが、色々な都市で大会が行われることもり、まだ不慣れな部分はありますか。
「毎回少しずつ慣れてきてはいるけど、寒さだけはどうしようもないね(笑)」
──今回の試合は剥奪されたベルトを1年振りに取り戻す試合ですが、KSWフェザー級のベルトへの思い入れを教えてください。
「この時をどれだけ待ち望んだことか。ベルトは僕にとってはダイヤモンド。良い思い出しかないし、チャンピオンに返り咲いて、もう絶対に誰にも渡さないよ(笑)」
──ブルテリア・ボンサイ・アカデミーは11月17日にマルキーニョスがキルギスで、23日には関根秀樹選手がフィリピン、そして24日にサトシ選手が韓国と試合が続きました。コーチやスパーリングパートナーがここまで試合が続くことは無かったと思います。追い込みの時期や最後の調整で練習仲間や指導者が不在という状況はクレベルにどのような影響を与えたでしょうか。
「ホント、困ったとか何かが足らないというのは何も感じなかったよ。いつも皆と練習しているから、1週間くらい練習ができないことは何も問題じゃなかった。最後の調整期間は、減量もあるし特に追い込むこともなかったし。強いて言えば、いつも横でアドバイスをしてくれている人がこの期間だけ居なかったことという事くらいかな。でも試合までの1週間は一緒にいることができるから問題ないよ」
──試合に向けてプーケットのタイガームエタイで練習をしました。
「いつも試合前はタイガームエタイで調整するんだ。プーケットは温暖で時差も少ない志、何と言ってもたくさんの選手がいて、米国人やロシア人、強いレスラーなど色々な相手と練習ができるからね」
──タイガームエタイではムエタイはムエタイ、MMAはMMAで練習が別々になっていますが、クレベルはどのような練習に重点を置いてきたのでしょうか。
「MMA、レスリング、フィジカルトレーニング、ムエタイの練習を向うでムエタイの指導をしているブラジル人のレオ・エリアスと一緒にやってきた。
レオを筆頭にMMAコーチのジョージ・ヒックマン、レスリングは弟のフランク・ヒックマンがいて、練習仲間にはブルーノ・ミランダ、ハファエル・アタマン、ファブリシオ・アンドラージ、ジエゴ・ヌネス、ジュリオ・ロボ、カジャイバ、カルロス・プラテス、ペトリアン・メルシエル、ルーカス“ハルク”バルボーザ、その他に色々な選手がサポートしてくれた。
帰国してからもホベルト・サトシ、マルコス・ソウザ、兄のクリスチャン・コイケ、三崎和雄さん、エベルトン・イワナガ、福井、鈴木琢仁、アラン・ヤマニハ、アレスのメンバー、安田先生、TSジム名古屋のトーマス、マルコス・ササキ、ジエゴ・ニシムラ、それにボンサイの生徒たちと練習してきたんだ」
──対戦相手のガムロですが、ライト級の現役王者でもあります。体格差についてどのように考えていますか。
「彼は上の階級のチャンピオンだし、ポーランドで最高の選手と試合をできるということは非常に良い事だよ」
──打撃もできて、またヒールで一本勝ちするなどグラップリングも強い相手ですが、どのような印象を持っていますか。
「レスリングもとても強いよ。でも何も問題ない。僕は柔術家だからね。彼が塩漬けしようと思っても、きっと無理だと思うよ。僕はマルコス・ソウザやホベルト・サトシといった最高の選手たちと練習しているからね。レスリングでもたくさんの強豪選手と戦ってきたので何も怖くないよ」
──ケージを掴んだり、故意に見える急所攻撃なダーティーな面もあると思います。そのあたりについては警戒しますか。
「喧嘩は大好きだから、相手がダーティーな攻撃をしようが全く構わないよ。そこは僕も十分に理解しているから(笑)。もし汚い攻撃を仕掛けてきたら、倍にしてやり返すだけだよ。
試合を重ねる毎に、僕のメンタルとフィジカルが成長している。作戦としては、ガムロは3Rまでしか経験してことがないから、5Rあることを考えて向うの仕掛けを潰し、ミスを誘い、その結果ミスをしたら極めるよ。メンタル、フィジカル、スピリチュアル、全ての準備は整っている」
──ベルトを持って帰国することを楽しみにしているファンやチームメイト、家族に最後にメッセージをお願いします。
「チャンピオンになる為に全て必要な事。それは元気でいつも横にいてくれる両親、兄弟、従妹、恋人、子供たち、先生たち、生徒たち、良き仲間たち、スポンサー、いつも僕と某の仕事を信じて、待ってくれている人たちの存在だ。彼らに感謝し、必ずベルトを日本に持って帰る。
僕のハートはブラジル人だけど、精神は侍だよ。サポートしてくれているブルテリア、ハレオ・トップチーム、カネコテツジ、インアウトガレージ、アド、ピュアビューティー、西整体、スカルジャパン、バンデル、ソニッククラブ、シマオート、スタイルカーショップ、ジュリオ・バレストリン、グスタボ・モハレン、皆に感謝している。
全ての人に神の祝福があるように。そして、夢は決してあきらめてはいけないと伝えたい」
■KSW46
対戦カード
<92キロ契約/5分3R>
マメッド・ハリドヴ(ポーランド)
トマス・ナルクン(ポーランド)
<KSWフェザー級王座決定戦/5分5R>
マテウス・ガムロ(ポーランド)
クレベル・コイケ(ブラジル)
<フェザー級/5分3R>
マルチン・ロゼク(ポーランド)
サラディーヌ・パルナス(フランス)
<ライト級/5分3R>
アルトゥル・ソウィンスキ(ポーランド)
カミル・スミゾウスキ(ポーランド)
<フェザー級/5分3R>
ロマン・ジュマンスキ(ポーランド)
ダニエル・トーレス(ブラジル)
<ライト級/5分3R>
グシェゴシュ・ジュラコウスキ(ポーランド)
マリアン・ジュコフスキ(ポーランド)
<80キロ契約/5分3R>
ロベルト・ソルディッチ(クロアチア)
ヴィニシウス・ボウレ(ブラジル)
<ウェルター級/5分3R>
ミハウ・ミハウスキ(ポーランド)
クリスチャン・カスボロウスキ(ポーランド)
<バンタム級/5分3R>
セバスチャン・シュブシュ(ポーランド)
アントゥン・ラチッチ(クロアチア)