【DEEP87】国内バンタム級屈指のグラインダー対決=大塚隆史×赤尾セイジ。石司晃一×DJ.taikiも
【写真】勝った選手には「面白かっただろう」と是非とも言ってほしいマッチアップだ(C)MMAPLANET
1日(木)にDEEPより12月22日(土)に東京都文京区のDEEP87の対戦カード第2弾が発表されている。既に現DEEPミドル級チャンピオン水野竜也が、桜井隆多と戦う一戦がリリースされていた同大会、バンタム級の実力者対決がマッチアップされることが明らかとなった。
国内屈指のバンタム級実力者対決、それが大塚隆史×赤尾セイジの一戦だ。大塚はDEEPで2度、そしてWSOF-GCでバンタム級王座に就いており、赤尾はHEATでバンタム級の頂点に立っていた。
しかし、大塚はRIZINバンタム級GPを経てベルトを返上、再起戦となった8月のビクター・ヘンリー戦で腹をえぐられ前蹴りでKO負け。赤尾も5月にキム・ミュンギュのRNCに敗れ王座陥落、ともに後の無い状態での生き残り合戦となる。大塚と赤尾、両者に共通しているのはレスリング&コントロール、スクランブルMMAファイターだということだ。
ただ、この両者のスクランブルファイトは実は性格が違う。フリースタイル基調でよりテイクダウンが強いのが大塚で、柔術とカレッジを融合させたコントロールに長けているのが赤尾という見方ができる。逃して掴まえる大塚に対して、赤尾は下になろうが能動態のスクランブルを仕掛ける。自然、スタミナを酷使するのが赤尾で、大塚はスタミナを持たせることができる。
とはいってもこの一戦は5分×3R、両者が持ち味を発揮し続けることができる試合タイムといえる。2012年12月の対戦では、大塚が赤尾に判定勝ちを収めている──そんな国内屈指のグラインダーの再戦は、相手を削るだけでなく削られてからの耐久力が問われる一戦となる。また、サッカーボールキックが認められている点でも北米MMAとは一味違う、スクランブルの攻防が見られるだろう。
今回の発表で63キロのキャッチウェイトでDJ.taiki×石司晃一という興味深い一戦が組まれることも明らかになっている。昨年、バンタム級とフェザー級王座に挑戦し敗れた石司は、その後格下の相手に3連勝し、今回のDJ戦を迎えることとなった。
DJはRoad to UFC以降、高谷裕之、元谷友貴、芦田崇宏に競り負けたものの8月の横山恭介戦で公式戦では3年10カ月振りの白星を手にしている。相手を惑わせつつも真っ向勝負のDJに対し、石司は典型的な正統派MMAウェルラウンダーだ。だからこそ今のDJのガチンコの強さが試され、発揮される試合になるやもしれない。
さらに北田俊亮×白川Dark陸斗というバンタム級マッチが3R戦で組まれることもアナウンスされている。