【PFL2018#10】ドイツ国籍のマゴメドフが、シを判定で破りミドル級決勝=ルイス・テイラー戦に駒進める
<ミドル級準決勝/5分3R>
アブススピアン・マゴメドフ(ドイツ)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
サディボウ・シ(スウェーデン)
蹴りを織り交ぜて距離を測るシに対し、ロングフックや飛び込んでの右ストレートと素早いパンチを見せるマゴメドフ。右を当てたマゴメドフはローをカットし、左フックで前に出る。シも右ハイを狙い、ガードで受けたマゴメドフは踏み込みが鈍る。前蹴りからサイドキックを繰り出したシに対し、マゴメドフが飛び蹴りを狙う。
互いに距離、タイミングを伺うなかで前に出るのはマゴメドフの方だ。カウンター狙い、あるいはサークリングで距離を取るシは、最後に後ろ回し蹴りを空振りし初回が終わった。
2R、シが左ミドルを2度連続で入れる。直後のマゴメドフの前蹴りが急所に入り、試合が一時中断する。再開後、マゴメドフの踏み込みにケー際を走って回るシは続く前進にハイキックを狙う。シの印象点の強い蹴りと、背中を見せて距離を取る行為がどのようにジャッジの画に移るか。マゴメドフはそんなシに組みつくと、シングルから大きく抱え上げてスラムする。
スクランブルに持ち込もうとしたシの足を取って、もう一度倒したマゴメドフがマウントへ。マゴメドフは上体を起こしてパンチを落とし、エルボーから肩固めを狙う。ケージに足が届かないところで、肩固めをセットアップされたシは背中を見せ、RNCに移行されそうになると再び上を向く。絞めを解いたマゴメドフは、マウントをキープしパンチを連打する。最後の10秒でもパウンドを3発打ち下ろしたマゴメドフが、この回をビッグラウンドとした。
最終回、右のパンチを見せてダブルレッグで出たマゴメドフはボディロックからバックに回り込む。そのままシを前方に崩し、両足をフックしたマゴメドフがRNCへ。パームトゥパームからRNCクラッチに切り替えたマゴメドフ。絞めを解いてパンチを後方から入れ、マウントへ移行する。シはハーフに戻すが、立ち上がることはできない。
足を抜いてマウンドを狙うマゴメドフに対し、足を戻しつつ起き上がってワキを潜ったシが逆にバックに回り込む。マゴメドフは立ち上がってキムラもすっぽ抜けて下に。ダブルレッグでスラムを決めたマゴメドフが、サイドで抑えてクルスフィックス&パンチでタイムアップを迎えた。
仕留め切れなかったマゴメドフは、同時に大の字に。シの方が先に起き上がることができるほど、スタミナを使い切り攻め続けたマゴメドフが判定勝ちを決めミドル級決勝はマゴメドフ×ルイス・テイラーとなった。