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【UFC229】何度もここまでか──と思われたルイスが、ヴォルコフを残り11秒の大逆転KO

<ヘビー級/5分3R>
デリック・ルイス(米国)
Def.3R4分49秒by KO
アレキサンダー・ヴォルコフ(ロシア)

右を振るって前に出るルイスに対し、ローを蹴るヴォルコフ。軸足を変えたハイを見せたルイスだが、直後に左ストレートから左前蹴りをボディに受けて後退。ケージに詰められてパンチ、ヒザを受ける。ルイスのフックに間合いを取り直したヴォルコフが、パンチのラッシュをかける。ここでルイスがアイポークを主張するがレフェリーが流す。

するとヴォルコフが手で口を覆われたと自ら攻撃を止め、レフェリーの確認後に試合が再開される。おかしな空気のなか、ルイスのテイクダウン狙いを切ったヴォルコフが上を取る。すぐに立ち上がったルイスの右フックがヒットし、ベガスの客がわきあがる。直後に組んでテイクダウンを決めたヴォルコフはサイドで抑えてエルボーを腹と顔面に落とす。

嫌がり起き上がろうとしたルイスのバックに回ったヴォルコフが両足をフックする。ルイスは胸を合わせてパウンドの連打に。ルイスが立ち上がったところで、何度も形勢が入れ替わる5分が終わった。

2R開始直後、左フックを打たれ動きが止まったルイス。大振りの右をかわしたヴォルコフは、テイクダウン狙いもステップバックだけで防ぎワンツーをヒットさせる。さらに右を入れ、テイクダウンを切ったヴォルコフだがルイスも右を返す。縦拳でストレートを打ち、スイッチを交えて蹴りを繰り出すヴォルコフに対し、ルイスは一発狙いにならざるをえない。

ヴォルコフは左ハイ、右前蹴りをボディに入れるが仕留めにいかずルイスの前進をジャブで止める。ルイスはアッパー、フックを振るうと、ここでヴォルコフがマウスピースを落とす。レフェリーが拾って、はめなおす感にラウンド終了となった。

3R、ルイスはサイドのヒジを見せるような低い姿勢のテイクダウン狙いを失敗後、フックで前に出る。ヴォルコフがサークリングでかわし、左右のフックを当てて攻撃をまとめる。ボディにパンチを続け、一旦離れたヴォルコフは左ミドルから右ローと、ここでも仕留めにはいかない。

ヴォルコフは左ミドルを3発入れ、ルイスのフックを回ってかわす。それでも右を振るっていくルイスだが、前進は長続きしない。このまま試合はヴォルコフが判定勝ちするかと思われた終了直前──ルイスが右オーバーハンドを打ち抜きダウンを奪う。意識が朦朧としており、足をすくって潜ろうとしたヴォルコフは顔面ががら空きになり、ルイスのパウンドの連打で失神。ルイスが世紀の大逆転KO勝ちを手にした。 


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