【UFC103】デイリー、デビューウィンでカンプマン夢潰える
■第11試合 ウェルター級/5分3R
ポール・デイリー(英国)
Def.1R2分31秒/TKO
マーティン・カンプマン(デンマーク)
【写真】あのマーティン・カンプマンを寄せつけなかったポール・デイリー、その左の強さは要注意が必要だ (C) ZUFFA
GSPへの挑戦権獲得が目前に迫ったカンプマンは、アフリクションからUFCに移ってきたデイリーを迎え撃つ。左ジャブから右を繰り出すカンプマンに対し、デイリーも強烈な左を放っていく。ならばとシングルレッグを狙ったカンプマンだったが、デイリーはまたも左フックをヒットさせた。
その後もデイリーの左でカンプマンの動きが鈍るシーンが時おり見られるが、それでも打撃戦を挑むカンプマンは、距離が近づき組み付いてきたデイリーをケージに押し込む。首相撲から二―をヒットさせたカンプマンだったが、距離を取った直後にデイリーの左フックがその顔面を襲う。
カンプマンは力なくケージまで後ずさりすると、デイリーは勝機を逃さないよう左右を連打する。強烈な左の強さを印象づけたデイリーは、カンプマンの王座挑戦という夢を奪い取るTKO勝利でUFCデビューを飾った。
アフリクションTシャツを身にまとったデイリーに、この試合を負傷欠場したマイク・スウィックがオクタゴンサイドで対戦をアピールしたが、カンプマンの心情を思えば、あまりにも虫のいい要求と言えるだろう。