【DWTNCS S02 Ep06】既にUFC級──ソディック・ユースウがマイク・デイヴィスに総合打撃戦で打ち勝つ
<フェザー級/5分3R>
ソディック・ユースウ(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
マイク・デイヴィス(米国)
ロイド・アーヴィン門下のストライカー、ナイジェリア系のユースウに対し、デイヴィスはショーン・シェルビーがシリーズ最高の打撃の持ち主と評価するファイターだ。互いにジャブを繰り出し、デイヴィスが右ストレートを放つ。ユースウも打撃で対抗し、組みやローを織り交ぜて戦う。デイヴィスはローを蹴られて笑顔を見せると、ブラジリアンハイキック。
前蹴りから勢いのある右を当てたユースウだが、デイヴィスは構わずワンツーを返す。デイヴィスは素早いジャブ、ユースウはローを入れる。ストレートから返しのフックが異様に圧力のあるデイヴィスに対し、ユースウも足を使いつつパンチを打ち返す。ワンツーに続き飛びヒザをボディに入れたデイヴィスが前へ。ここでユースウが右フックをヒットさせる。効いたデイヴィスが組み付こうとすると、左フックを打ち込んだユースウがダウンを奪う。
テイクダウン狙いにギロチン、キムラ、さらにキムラと組みでも圧倒するユースウのローでついにデイヴィスが痛さを表情に見せてしまう。左をダックでよけたユースウが右フックを打ち込み初回が終わった。
すでにUFC級のパンチの交換見せた両者、2Rも序盤からデイヴィスが鋭いワンツーを放ち、右アッパーを打っていく。ユースウは左フックを返してロー。右ローを2発受けたデイヴィスがパンチでラッシュをかける。右アッパーを入れたユースウは、ハイをブロックしパンチの交換では攻防の最後にパンチを放つ。
ローで体が揺れたデイヴィスはサイドキック、ボディに右フックを合わされてしまう。デイヴィスはジャブからプレッシャーをかけるも、ユースウはよう攻撃が見えている。ローを当てて離れるユースウに対し、デイヴィスの攻撃が大きくなってきた。その大きなパンチのうち終わりに右フックを入れるユースウは、組まれて回して離れる。一旦、マットに手をついて蹴りを見せたデイヴィス、この回は全くの互角──ジャッジはどちらに攻勢点をつけたか、勝敗のカギを握る可能性がある5分となった。
最終回、トリプルジャブから右を入れたユースウは、デイヴィスの右ミドルをかわして左ジャブを伸ばす。デイヴィスも左ジャブを伸ばすも、踏み込む数は減る。右ローでバランスを崩し、組み付いたデイヴィス。クリンチを切ったユースウはインサイドでデイヴィスを崩し、アウトサイドローで確実にダメージを蓄積させる。
ローの痛みでデイヴィスは構えを変えたことで、右フックを被弾する。サウスポーでは攻撃力が落ちたデイヴィスに対し、ユースウは右ハイ、右フックを振るっていく。さらに右ミドルを決めたユースウは、手数はそれほどでもないが威力のある攻撃が目立つように。オーソに戻したデイヴィスは右ローで前足を蹴られ、マットに手をついてしまう。攻撃力を下げながらもサウスポーという守りを選択したデイヴィスはタイムアップ後に、俯いてため息をついた。
防御力の差と、攻撃を散らせることが可能な引出しを見せたユースウは、判定勝ちのコールを受けると足を引きずりながらバックステージへ。「ナイジェリア人はナチュラル・ウォリアーなんだ。アフリカン・ハート、アフリカンは心が強い。1Rから足が痛くても、あきらめなかった」とユースウは話した。
UFCが強さを競い合う場であれば、判定だろうが彼は契約を勝ち取るべきだろう。