【PFL2018#3】打ち合い、スタミナ戦でストーリーがビルフォート弟からフルマークの判定勝ち
<ウェルター級/5分3R>
リック・ストーリー(米国)
Def.3-0:30-27.30-27.30-27
ユーリ・ビルフォート(ブラジル)
サウスポーのストーリーが右から左を振るって前へ。距離を取ったビルフォートは蹴りを見せ、ストーリーの右フックにダブルレッグを合わせる。ストーリーはファンクロールからスクランブルに持ち込み、後方から足を絡ませたビルフォートを振りほどきトップを取る。立ち上がって離れたビルフォートが右を入れ、右ミドルを蹴る。左フックを当てて組んだストーリー、シングルレッグにビルフォートがギロチンを合わせるも頭を引き抜かれる。
ストーリーは蹴り上げに距離をとり、ビルフォートが立ち上がる。クリンチ合戦から、ボディロックテイクダウンを切り返したビルフォートが組みでストーリーとやり合う。飛びヒザから打撃戦に持ち込もうとしたビルフォートが、ストーリーのテイクダウン狙いの前後のパンチをかわし、逆にシングルレッグへ。これを切ったストーリーがショートアッパー、ビルフォートはヒザをボディに見舞い、ワキを潜ってバックへ回り込む。後方からの左フックは空を切ったビルフォートは、スクランブルのなかでギロチンに捉えられたが、サムアップを見せラウンド終了まで持ちこたえた。
2R、ショートのパンチで前に出たストーリーが、アッパー、フックを打ち込む。蹴り返したビルフォートだが、フックやボディを受けて後退。シングルを切られて、左を打たれるとケージを背負った打撃戦のなかで、左を当てられたビルフォートがケージにもたれるようになる。
腹、顔面を打たれ、棒立ちのビルフォートが右を返して、キックを見せる。押し返しケージ中央を陣取ったビルフォートだが、パンチを打たれるシーンは減らずまたもケージ際に。ストーリーも攻め疲れか、動きが落ちる。息をつきながらパンチを繰り返すストーリーはシングルレッグに成功する。ビルフォートはヒールを狙うと、離れようとしたストーリーに対し、シングルからバックに回り込む。
ストーリーは胸を合わせてヒザ蹴りも、ビルフォートが足払いで勢いよくテイクダウンを奪う。どれだけ疲れていても条件反射のように即立ち上がったストーリーと、ビルフォートが足を止めてフックの打ち合いに。アッパーを織り交ぜて、前に出るストーリーが打ち勝ち時間を迎えた。
最終回、ストーリーが左ミドルを蹴って前に出る。ビルフォートもケージ際を回って間合いを取り直すが、打撃に勢いがなくすぐに接近を許す。テイクダウンを奪われ、マットに背中をつけたビルフォートに対し、ストーリーがアームロックを仕掛ける。耐えるビルフォートはキムラからマウントを狙われ、スクランブルに逃れる。ストーリーのダブルレッグを切るビルフォートはケージから離れて、パンチの打ち合いに。ここもストーリーが打ち勝ち、ボディと顔面に拳を入れてからダブルレッグでテイクダウンに成功する。
残り70秒、追い込まれたビルフォートはもうスクランブルに持ち込み力が残っていない。ストーリーはハーフからアームロックを仕掛け、抑え込みを続けるとマウント狙いへ。反応したビルフォートの顔面にパンチを入れるストーリーだが、抑えがルーズになったところでビルフォートがスタンドに戻る。直後にタイムアップとなり、ビルフォートに反撃する時間はなかった。
消耗戦で判定勝ちを手にしたストーリー、一方ビルフォート兄弟は揃って初戦を落としてしまった。