【UFC102】アウレリオ、UFCカムバックもダナムに判定負け
■第1試合 ライト級/5分3R
エヴァン・ダナム(米国)
Def.3R終了/判定
マーカス・アウレリオ(ブラジル)
【写真】9月4日に行なわれるSHINE2出場予定から、急遽UFCカムバックが実現したマーカス・アウレリオだったが、終盤の追い上げも実らず、エヴァン・ダナムを相手にスプリットで判定負け。フルマークを付けられては、厳しい…… (C) ZUFFA
長身でリーチも長いダナムはサウスポーの構えから、時おり鋭いパンチを繰り出していく。大振りの右を振るうアウレリオだが、手打ちで威力に欠ける。ダナムの左を受け、ダウンを喫したアウレリオはそのままパウンドを浴び、必死でガードを取ろうとする。
グラウンドで「来い、来い」というポーズも見せるアウレリオだが、ダナムが付き合うはずもない。不得意の立ち技で勝負せざるをない状況で、アウレリオは良いところがないまま1Rを終えた。2R開始早々にダブルレッグ、シングルレッグを狙ったアウレリオだが、この試みが失敗に終わると、またも打撃戦を強いられる。ようやくテイクダウンに成功したアウレリオは、ハーフからパウンドを落とす。しかし、ダナムはハーフガードからアウレリオを持ち上げ、その隙をついて立ち上がることに成功する。
ラフなパンチから、強引なテイクダウン狙いで、スタミナ面が心配されるアウレリオだが、その場に留まってダナムの攻撃を眺めていても勝機は訪れない。そのことを理解してか、打たれながらも距離を詰めていくも、ミドルやヒザを受けてしまう。
ガードが下がり、力が入らなくなったことで、パンチの切れが良くなったアウレリオ。しかし、打ちだすときに上半身に力が入るために、その後もスタミナのロスを加速してしまう。
最終回、「我慢して、タイミングをみて攻めるんだ」とショーン・トンプキンスのアドバイスを受けたダナムだったが、すぐにテイクダウンされる。パスでなくインサイドキープを選択したアウレリオ、ダナムのバタフライガードからの仕掛けは、さすがに潰していく。脇を差してパスを狙うが、腰が切れないので、ダナムに立ち上がられてしまう。
そのままギロチンから、アナコンダチョークを狙ったアウレリオはスイープからトップを奪うが、ここで腕に力が入らなくなったか、ダナムを逃すと肩で息をしながら立ち上がる。それでも果敢にシングルレッグからテイクダウンを狙い、アームロックを切りながらトップを奪ったアウレリオ。跳ね上げたダナムは、立ち上がり左ハイを放つ。ここでいよいよスタミナが尽きたが、テイクダウン狙いを跳ね返されたアウレリオはトップを奪われてしまう。
残り45秒、ノーガードでパンチを放ち、組みついたアウレリオだが、力で押し返されてしまった。大きく肩で息をしながら、試合終了を迎えた。結果、30-27という信じられない裁定を下すジャッジが一人含まれていることもあり、アウレリオは1-2で敗れた。