【Ultimate Chaos】アフリクション副代表アテンシオが勝利
<160ポンド契約5分3R>
トム・アテンシオ(米国)
Def.2R終了/TKO
ランディ・ヘデリック(米国)
【写真】一見、ごくごく普通のMMAファイターに見えたトム・アテンシオ。ダナ・ホワイトに「練習する時間があれば、プロモーション活動をしろ」と突っ込まれそうだ…… (C)KEITH MILLS
アテンシオ、42歳。17歳年下のヘデリックを相手にサークルケージの中央へ。ヘデリックの右ローに、拳を合わせながら組みついたアテンシオは、そのままケージにヘデリックを押し込むが、首相撲に捉えられヒザを2発浴びてしまう。
首相撲を解いたヘデリックとパンチを打ち合うが、ここでヘデリックの右拳を顔面に受けたアテンシオは、連打を許し後方に倒れこんでしまう。
だが、なんとか組み付いて、危機を逃れたアテンシオは再び距離を取ると、果敢に右ローを放っていく。ヘデリックのミドルをキャッチし、右ストレートを打ちこみ、またも組み付くと、ケージにヘデリックを詰めたアテンシオ。再び距離ができるとバックハンドブローを放つが、ここでハイキックを浴び再びダウンを喫し、ヘデリックにサイドを許した。
向き合い立ち上がったアテンシオに対し、ヘデリックはギロチンを見せたが、すぐに首を引き抜き、クリンチへ。ラウンド終了30秒前の打撃戦では、ヒザを受けながらも右をヒットさせ、果敢に前進したアテンシオは1Rを普通のMMAファイターのように戦い切った。
2R、ここでもすぐにクリンチからケージにヘデリックを押し込んだアテンシオだが、その後の展開を作ることができずブレイクがかかる。
仕切り直しの直後、アテンシオはテイクダウンを奪ったが、グラウンドでトップキープできない。それでも首相撲からヒザをボディに蹴りあげたアテンシオは、さらに右ストレートをヒットさせる。ミドルを掴まれるが、ヘデリックのテイクダウン狙いを遮断し、バックコントロールの状態に持ち込んだアテンシオが、2Rは優勢に試合を進めた。
しかし、バックコントロールからバックグラブへ移行しようとした際に、背中に乗り過ぎ前方に落ち、トップを奪われてしまうと、クローズドガード+ワキを差すアテンシオは、ヘデリックのボディを蹴りあげスタンドに戻ることに成功。打撃戦のなかで組み合い、ヒザを放つアテンシオが、バックを制しテイクダウン、さらにインサイドからパウンドを落とし、試合をイーブンに戻して2Rを終える。
と、インターバル中にヘデリックが鼻血によって、続行不可能となり、アテンシオのTKO勝ちが決まった。MMAキャリア2戦2勝としたアテンシオは、「100パーセント怖かったよ。ランディはタフだった。リングに上がってきてくれてありがとう」と非常に礼儀正しいコメントと、セコンドを務めたトレイシー・ヘス、ハファエル・コルデイロに礼を述べケージを後にした。