【Bu et Sports de combat】 高専+講道館=仁木柔道。失われつつある技を伝える─02─引き込み返し─二─
【写真】78歳とはまるで思えない動きの速さと極めの厳しさを持つ仁木七段 (C)MMAPLANET
高専柔道の技術を後世に伝え、在野の達人と言われる仁木征輝七段。投げ技にも長じ、レスリングで全日本選手権出場、合気道も学んだ仁木七段のエッセンスがつまった仁木柔道の真骨頂は、投げで崩して、即極める──「待て」に対応した技だ。
仁木七段の歴史に関しては、現在発売中のFight & Life誌Vol.63で掲載されているが、9月某日に仁木七段が東京都立川市のネクサセンス柔術&MMAスクールで講習会を行った際に指導してくださった技術をここで紹介したい。
第2回は前回の引き込み返し（帯取り返し）が立て回転だったのに対し、横回転の引き込み返し＝バージョン02を紹介したい。
■引き込み返しVer.02
右手で左襟を取り、正面に立たないよう相手の左横に体を踏み込み
相手を前に崩す
左手で肩越しに帯を掴む。ここまでは前回と同じだ
そこから右手でワキをすくって、右足を大きく振り上げ
相手の下に潜り込み、前回が立て回転だったのに対して、横回転で
返す
そのまま上を取って抑え込んでも良いが、
この場合は相手を返し
腕固めを極めた
