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【ONE56】ついにONEデビューへ、鈴木隼人「デカい団体にチャレンジしたかった」

Hayato Suzuki【写真】Grachanフライ級のベルトを手に、Braveジム広尾で飛躍を誓う鈴木隼人(C)MMAPLANET

5日(土・現地時間)、中国はマカオ特別行政区のコタイ・アリーナで開催されるONE56「Kings and Cnquerors」に鈴木隼人が出場する。

7月のインドネシア大会のキャンセルにより、どの上位カードがごっそり今大会に移行し、プレリムから見所タップリのカードが揃ったイベントで、鈴木はジョシュア・パシオ戦で待望のONEデビューを迎える。

契約成立から約1年半、ようやくこの刻を迎える鈴木の胸の内を尋ねた。


──ジョシュア・パシオとついにONEデビューを迎える鈴木隼人選手です。契約成立から長かったですね。

「そうですね。僕もいつ契約したのか忘れてしまうぐらい……もう1年4カ月とか、1年半前ですよね」

──この間、ONEとのやりとりはどのような状況だったのでしょうか。

「僕は通常体重が58キロとか59キロで、56.7キロのフライ級で戦ってきたのですが、ONEだとフライ級は61.2キロになってしまうのでストロー級で戦いたいという意向を伝えていたんです。分かったという返事はもらえていたのですが、ONEの方では僕をフライ級で試合に出させる予定だったので、それが狂ってしまったようです。

僕としては、もう試合ができるならどちらでも良いというぐらいではいたのですが、なかなか決まらなかったです」

──ユニファイドでいうところバンタム級に相当する体重での試合は厳しかったのでは。

「ハイ。ONEのフライ級だと通常体重の方がリミットより少ないです。ストロー級では大会の2日前と前日に56.7キロで、尿検査をクリアすれば当日の計量はパスされるので、問題ないですし」

──ストロー級は内藤のび太選手がチャンピオンです。

「契約したのも同じぐらいの時期だったと思うし、日本人2人になってしまったのもなかなか試合が組まれなかった要因にはなっているでしょうね」

──デェダムロンがのび太選手に勝っていれば、すぐに試合は組まれていた?

「そうなっていたと思います。のび太選手が勝って、自分に出番が回って来なくなり、運悪く僕の方もケガをしてしまいました」

──2月にBrave Fightの小田切勇戦で約1年振りの試合を戦いました。

「18戦やってきたなかでワースト3に入るデキでした。序盤に調子が良いというそうなりがちなんです。尻餅をつかせた時にバックからチョークで終わりだと確信したのですが、一度もたつくと焦りとテンパってしまって。

ただ絶対に負けられないし、5分×2Rでどうすればポイントが入るのか、より積極的に戦おうと考えていたことは確かです」

──なかなか試合が決まらないなか修斗もパンクラスもフライ級は盛り上がっていますが、そういう戦いの輪に加わろうという気持ちにはならなかったですか。

「なかったですね。デカい団体にチャレンジしたかったので。UFCやONE、日本だったらRIZINという気持ちでした。そしてタイミングよくONEに出られることになったんです」

──日本人の契約選手が、なかなか試合が組まれていない状況は不安にならなかったですか。

「不安ではありました。月に3回ほど仲間やジム生のセコンドに就いて、練習でもミットを持って。選手より指導者になっているんじゃないかって思うこともありました」

──今回のマカオ大会出場が決まったのは、いつ頃ですか。

「6月に入ってからですね」

──では対戦相手パシオの印象を教えてください。

「のび太さんとの試合以外の映像も見たのですが、強いですね。特に軸が強そうです。でも、テクニカルではないです。レスリングに関しても足を触ってからの処理など粗いですし。組んだところ、離れ際など細かいところで僕の方が上です。

ただ、間合いは注意しないといけないですね。僕はやや遠い距離か密着して戦う方なので、中間距離での蹴りやヒザには気を付けたいです。若い選手なので勢いがある分、動きも固い。ただし、ノビシロは大きいでしょうし軽く見ることは決していないです」

<この項、続く>

■ONE56対戦カード

<ONE世界バンタム級(※65.8キロ)選手権試合/5分5R>
[王者]ビビアーノ・フェルナンデス(ブラジル)
[挑戦者]アンドリュー・レオーネ(米国)

<ONE世界フライ級(※61.2キロ)王座決定戦/5分5R>
[王者]カイラット・アクメトフ(カザフスタン)
[暫定王者]アドリアーノ・モライシュ(ブラジル)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
安藤晃司(日本)
ティモフィ・ナシューヒン(ロシア)

<ライト級(※77.1キロ)/5分3R>
シャノン・ウィラチャイ(タイ)
ロブ・リシタ(豪州)

<ストロー級(※56・7キロ)/5分3R>
ジョシュア・パシオ(フィリピン)
鈴木隼人(日本)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
エリック・ケリー(フィリピン)
朴光哲(日本)

<バンタム級(※65.8キロ)/5分3R>
チャン・レイ(中国)
サイフル・メリカン(マレーシア)

<女子アトム級 (※52.2キロ)/5分3R>
リカ・イシゲ(タイ)
ジャマリー・トーレス(フィリピン)

<フェザー級(※70.3キロ)/5分3R>
エウベウーバーンズ(ブラジル)
マゴメド・イドリソフ(ロシア)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
マルチン・プラチニオ(ポーランド)
ジルベウト・カルバォン(ブラジル)

<ミドル級(※93.0キロ)/5分3R>
レオナルド・アタイジ(ブラジル)
ミカル・パスタルナック(ポーランド)

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