【UFC214】テイクダウン狙い続けたマイア、切り続けたウッドリーに敗れる
<UFC世界ウェルター級選手権試合/5分5R>
タイロン・ウッドリー(米国)
Def.3-0:50-45.49-46.49-46
デミアン・マイア(米国)
右ジャブを見せた組み付いたマイア、ウッドリーが左腕を差して離れる。次の組みもワキを差して切ったウッドリーに対し、マイアは3度目のトライも未遂に終わる。一旦離れたマイアは、シングルに王者がケージを掴んで離れる。徹底的に組むチャレンジャーに対し、徹底的に切る王者。
ウッドリーがケージ中央で右を見せると、そこにテイクダウンを合わせたマイアは切られるのを受け入れて、攻勢点狙いも視野に入れているか。組みの展開のなかでパンチを受けたか、マイアは左の眼の下が大きく腫れ上がっていた。
2R、ウッドリーが右をヒットする。続いて右ロー、自ら前に出るようになった王者にマイアが左を当てたが、直後に右を被弾して後方に倒れて引き込む。当然、寝技に付き合わないウッドリーにマイアが左を伸ばすもののシングルレッグは、簡単に切られてしまう。
待ちの態勢を続けるウッドリー、つまりテイクダウンのタイミングを常に計っているのでマイアもダメージを与えるパンチが必要になっている。
3R、アッパーを見せつつ前に出るウッドリー、間合いを図るマイアはスタミナを心配してから手数が極端に少なくなっている。ウッドリーも無理をしない展開のなかで、マイアが左ストレートを見せから、ダブルレッグを仕掛ける。ウッドリーはがぶって離れる。左ローを蹴ったマイア、ウッドリーも何をしているわけでもなく、テイクダウンを切ってパンチをタッチする展開に終始した。
4R、ジャブの伸ばし、組みを切られたマイア。それまでに1分が過ぎている。王者の待ちの態勢も続く。ケージを背にしてダブルレッグを防いだウッドリーは残り2分になってシングルレッグもしっかりと足を抜いて対処する。ともにパンチはガードの上か浅い当たりというなかで、接触が極端に少ない5分となった。
5R、やや近くなった距離でマイアがダブルで足をクラッチしそうに。そこからシングルにスイッチし、ウッドリーが切る。マイアのテイクダウンを切るウッドリーの右、マイアはここでもシングルをスプロールされる。
残り2分30秒、マイアはテイクダウンを入れ続け、ウッドリーが切り続ける。チャンピオンは右ボディストレート、低い姿勢をキープしてパンチを見せる。左オーバーハンドから組み付いたマイアだが、ここでタイムアップに。
マイアのテイクダウン狙いを効果的とすると、2R以外はチャレンジャーのラウンド。テイクダウンを切り、パンチを見せることを効果点とすればフルマークもありえる。
50-45、49-46が2人でウッドリーが王座防衛に成功した。