【WEC41】ブラウンが王座防衛、パルバーは引退に言及?
6月7日(日・現地時間)、米国カリフォルニア州サクラメントのアルコ・アリーナでは、WEC41『BROWN vs FABER 2』が開催された。
【写真】2度目の防衛に成功したマイク・ブラウン。05年12月に今成正和に敗れて以後、この日の勝利で実に10連勝を達成した。3年半前とはもちろん別人だ―― (C) ZUFFA
昨年11月、“フェザー級絶対王者”と称されたユライア・フェイバーを2分強で攻略したマイク・ブラウン。今大会では、立場を変えての再戦=WEC世界フェザー級選手権試合をメインイベントに、その他ラインナップにおいても、“同級トップコンテンダー”ジョゼ・アルド、ライト級王座奪還へ再始動を果たしたドナルド・セラーニ、“背水のベテラン”ジェンス・パルバーら注目選手が続々と名を連ねた。
ユライアの地元サクラメントで行われたリベンジ戦は、敵地ながらも王者ブラウンが返り討ちに成功。試合は、5Rをフルに戦う長丁場となり、ユライアは1Rに拳を負傷し、クラッチもままならない状態でのファイトを強いられた。だが、王者ブラウンを仕留めるには至らず、そんなユライアから幾度もテイクダウンを奪ったブラウンが手堅く判定勝利を掴んだ。試合後には、感極り涙を見せたブラウンに対し、敗れたユライアは「1Rにやっちゃった。申し訳ない。サクラメントのファンに礼を言いたい」と話した。
また、セミファイナルに登場したジョゼ・アルドは、実力者カブ・スワンソンを相手に、ジャンピングニーを連打で叩き込み、僅か8秒で快勝。次期王座挑戦を確実なものとする豪快な勝利で弾みをつけた。
さらに、目下3連敗中のパルバーは、ジョシュ・グリスピのギロチンに一本負け。試合後、一度は「ここでキャリアの終わりにしたい」と語ったものの、後から言葉を濁し、複雑な胸中を垣間見せる場面もあった。他にも、ジェイミー・バーナーとの一戦では不本意な結末となったドナルド・セラーニは、ジェイムス・クラウスを相手に余裕の一本勝ち。王座再挑戦へ新たな一歩を踏み出した。