【BFC】ミドル級は波乱なし。ロンバート&ヒースが決勝進出
5月29日(金・現地時間)、ルイジアナ州モンローのモンロー・シビックセンターで行われたベラトール9。フェザー、ライト、ウェルター、そしてミドル級と4階級8人トーナメントが行われてきたベラトール・シーズン1、最後のセミファイナルシリーズとして、ミドル級準決勝が2試合行われた。
【写真】驚異の肉厚を誇るヘクター・ロンバートが、パウンド+ポジショニングでデミアン・ステーリーを圧倒した (C) BellatorFC
準決勝第1試合はシドニー五輪柔道キューバ代表で、オーストラリアに移住し、今はATTでトレーニングを積むヘクター・ロンバートと、米軍総合格闘技クラブ・コーチのデミアン・ステーリーの対戦となった。試合開始早々、いきなり左をヒットさせたロンバートに、ステーリーも構わずパンチを打ち返していく。序盤からの激しい打ち合いは、ロンバートの攻勢に終わり、ステーリーはテイクダウン狙いから引き込んでハーフガードを取る。
左ヒジを喉元におしこみ、首のクラッチを解くと、ロンバートは左のパウンドを落とす。ここで距離を取ろうとしたステーリーからバックを奪い、さらにステーリーが前転をしたところでロンバートがマウントへ。直後にバックグラブに移行し、強烈なパウンドを落としていていくロンバート。
体が伸びきり、両手で顔を覆うしかなくなったステーリーを見て、やや遅きに失した感のあるタイミングでレフェリーが試合をストップ。ロンバートの決勝進出が決まった。
【写真】カベサのガードワークにやや手こずったものの、順当に勝利を収めた決勝でロンバートと戦うこととなったジャレッド・ヒース (C) BellatorFC
続いて行われたジャレッド・ヒースとヨスマニー・カベサスの一戦は、テイクダウンからヒースがすぐにパスを奪う。腰を押して戻そうとするカベサに、反転して反対方向のサイドからヒースが攻撃を続け、ハーフからフルガードに戻したカベサの顔面に、パウンドを落としていく。
ブレイク後、打撃の応酬からヒースがシングルを仕掛けると、カベサはギロチンで迎えうつ。かなりタイトに入りそうになったところで、ヒースがテイクダウンに成功し、ここで1Rが終了した。
2Rもヒースのテイクダウンからスタートし、カベサは1Rほど足をきかせることができない。ハーフから細かいパウンドを落とし続けるヒース。動きが遅くなったカベサのスイープ狙いに合わせて、パスを狙ったヒースに対し、カベサが腕十字を仕掛ける。そのまま、両者不十分な態勢のままラウンド終了のホーンを聞いた。
最終ラウンド、疲れの見える両者。姿勢が崩れたまま蹴りを出し合うが、ここでもヒースがテイクダウンし、直後にマウントを奪取する。ブリッジで返そうとするカベサが、腰を押してきたところでヒースはオントップへ自ら戻り、左サイドからパウンドを落としていく。さらにブリッジを狙ったところでバックグラブ、マウントに戻ってからもパウンドを続けたヒースがTKO勝ちを手にした。
ロンバートとヒースが決勝進出を決めたミドル級トーナメント。ライト級ではホルヘ・マスヴィダル、フェザー級でウィルソン・ヘイス、ウェルター級ではデイブ・メネーが敗れた準決勝シリーズで、初めて本命&対抗馬が敗れることなくファイナルに進むこととなった。
■全試合結果は下記の通りとなる
<ミドル級準決勝/5分3R>
ジャレッド・ヒース(米国)
Def.3R4分26秒/TKO
ヨスマニー・カベサス(メキシコ)
<ミドル級準決勝/5分3R>
ヘクター・ロンバート(豪州)
Def.1R2分56秒/TKO
デミアン・ステーリー(米国)
<ミドル級/5分3R>
ニック・リング(米国)
Def.1R39秒/ギロチンチョーク
イシドロ・ゴンザレス(米国)
<フェザー級/5分3R>
シャド・ライルレー(米国)
Def.3R終了/判定
ネイト・マードック(米国)
<ミドル級/5分3R>
アレックス・アンドラーデ(米国)
Def.1R2分1秒/TKO
クリスチャン・フルグラム(米国)
<ヘビー級/5分3R>
ショーン・ジョーダン(米国)
Def.1R30秒/リアネイキドチョーク
ジェイミー・マックニー(米国)
<175パウンド契約/5分3R>
チャド・レオンハルツ(米国)
Def.1R3分3秒/TKO
ダン・キーナン(米国)
<ライト級/5分3R>
チャス・スケーリー(米国)
Def.3R終了/判定
マイク・ブラズウェル(米国)