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【ONE50】ミドル級王者ビグダシュ、エヌサンを寄せ付けず3-0の判定で王座初防衛に成功

<ONE世界ミドル級(※93.0キロ)選手権試合/5分5R>
ヴィタリー・ビグダシュ(ロシア)
Def.3-0
オンラ・ンサン(米国)

まずは左ローを見せたンサン。王者が右ローを返す。ンサンのスピニングバックキックに場内が大きくざわめく。右に回るビクダシュの左ローにンサンが右を合わせていく。ビクダシュは左ボディフックを入れると、間合いを取り直しガードの上から左ハイ、続いて左ミドルを入れる。

首相撲から離れた両者、ンサンが右フックで前に出る。残り90秒、手数が少ないまま試合が進みレフェリーがアクションという声が挙げる。チャンピオンが左ミドルを入れ、ンサンは後ろ回し蹴りとロー。手数が少ないまま初回が終わろうとした時に、首相撲からヒザを突き刺したビクダシュが、左エルボーを思い切り入れてラウンド終了となった。

2R、右を入れたンサンに対し、ビグダシュが左ローを返す。両者の右が交錯し、直後に王者は素早い左ハイを放ち、右フックから組んで左のエルボーを突き刺す。ンサンも右エルボーを返すも、頭が当たったかレフェリー両者を分ける。再開後、ビグダシュは右ハイを繰り出し、続いて左ミドル。ンサンが荒いフックで前に出るも、チャンピオンがケージに押し込んでヒザ蹴り。ンサンは右エルボーを返す。

クリンチでの打撃の攻防もレフェリーはブレイクを要求し、ケージ中央で試合が再開される。左を当てたンサンだが、またもケージ際に押し込まれフックを被弾。一度は離れた両者、すぐに組みの展開となり最後もケージにチャレンジャーを押し込んだビグダシュが右エルボーをヒットさせた。

3R、チャンピオンが左ローを2発。続く後ろ回し蹴りは空振りになったが、左ハイを顔面に受けたンサンがよろめく。組んで上を取ろうとして潰されたンサンは、パウンドを受けながら立ち上がるが、ビグダシュは小外掛けでテイクダウンに成功。ガードの中から鋭い左エルボーを落としていく王者、流血に見舞われたチャレンジャーは引き続きエルボーを被弾し、厳しい状況に追い込まれる。

残り2分、左エルボーを3発、4発と入れた王者が立ち上がり、思い切り右のパンチを打ち込む。直後にレフェリーが両者を分けて、ンサンにドクターチェックが入る。同体で試合が再開され、チャンピオンのエルボー攻撃も再開となる。クローズドで抱えるだけの挑戦者をビグダシュのエルボーが襲い続けた。

4R開始直後に差し上げテイクダウンを奪ったビグダシュが素早いパウンドを連打する。バタフライガードからクローズドに切り替えたチャレンジャー、これでは立ち上がることはできない。十字をかわした王者のパウンドが、唸り声をあげるようにチャレンジャーに襲い掛かる。

ついに背中を見せたンサンは、わき腹にヒザを受けながら立ち上がる。しかし、直後にテイクダウンを奪われると、またもヒジ打ちの餌食に。右を差しえてバタフライスイープからスクランブルに持ち込もうとしたチャレンジャーは、立ち上がり切れずクローズドガードの状態に戻る。腕十字を防いで右パウンドを連打した王者が、圧倒したラウンドとなった。

最終回、右の蹴りから前に出たビグダシュは、慌てることなく間合いを取り直す。ンサンは攻め手がなく、手が出ない。打撃の交換から組んだ王者があっという間に小外刈りでテイクダウンに成功する。こうなるとチャレンジャーは打つ手なし。流血の顔面に拳を受けながら、時間だけが過ぎていく。ビグダシュはハーフからエルボーを落とし、フルガードに戻されると起き上がってパウンド、そのままタイムアップとなりビグダシュが王座初防衛に成功した。


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