【FOX Sports Presents】木曜日午前9時から、UFC Fight Night35
【写真】フィリッポウの拳、ロックホールドの寝技と蹴り。得意な部分で積極的に攻める試合となるか(C)GONGKAKUTOGI
15日(水・現地時間)、ジョージア州ダルースのジ・アリーナ・アット・グウィンネット・センターでUFC Fight Night 35「Rockhold vs Philippou」が行われる。2014年度北米大陸で最初のUFC、メインイベントはミドル級ランカー対決、元ストライクフォース世界ミドル級王者ルーク・ロックホールドがコスタ・フィリッポウと対戦する。
1984年10月生まれ、29歳のロックホールドはこれまでキャリア12戦10勝2敗、UFCは昨年5月18日のヴィトー・ベウフォート戦に続き2戦目、そして2試合連続のメインイベント出場となる。UFC世界ヘビー級王者ケイン・ヴェラスケス、ダニエル・コーミエー、ジョシュ・トムソンらを擁するサンノゼのアメリカン・キックボクシング・アカデミー(AKA)所属のロックホールドは、元々はブラジリアン柔術家で07年には世界大会青帯で優勝、同年末にはノーギ柔術の世界選手権でも紫帯で頂点に立っている。
MMAでもキャリアの序盤は、純粋グラップラー的な戦いで一本勝ちを数多く挙げてきた。特にキャリア4戦目からは4試合連続で、リアネイキドチョークでタップを奪っている。ストライクフォース出場後は、徐々に打撃の精度を上げ、特に蹴りに関しては倒すハイキックと、距離を取るローやミドルを使い分けるようになった。相手に入らせないための蹴りの威力を見せつけたのが、2011年9月のホナウド・ジャカレ戦だ。今では共にUFCミドル級戦線で戦うジャカレを相手に、ロックホールドはジャブと蹴りで距離を取って、徹底してテイクダウンを許さず判定勝ちを手にしている。
グラップラーから打撃を武器に加えていったロックホールドと対照的に打撃からグラップリングを身につけていったのが対戦相手のフィリッポウだ。本名はコンスタチノスという名前からもピンと来るかもしれないが、生まれは地中海のキプロス、その血はギリシア人のものだ。ロックホールドより5歳年長の34歳、アマチュアボクシングで欧州のトップとして活躍後、NYへ移り現ミドル級世界王者クリス・ワイドマンと同じセラ・ランゴ・ファイトチームでMMAキャリアを重ねてきた。
マット・セラ仕込みの組技は、テイクダウンを切る、倒されて立つというディフェンス主体ながら、フロントチョーク系も得意とし、12勝2敗という戦績を残す。昨年、同チームを離れベルモア・キックボクシング・アカデミーへ移り、ジアン・ヴィランテやライアン・ラフレアーらとトレーニングを重ねているフィリッポウは、強烈なパンチ力を誇りながらも、ステップワークで相手を翻弄し、アウトボックスを得意とする。
ただし、前回の試合でフランソワ・カルモンへ何度もテイクダウンを許し判定負けを喫したことで、より積極的なファイターへの転身を図ることを明言している。とはいってもサウスポー同士の対戦で、ロックホールドの寝技を避けるためには、下がりながらの左アッパーとフックでスコアリングという策を取ることも十分に考えられる。
一方のロックホールドも、ヴィトー戦で手痛いKO負けしたことで、フィリッポウの一発を嫌い、蹴りで間合いを取るファイトに出るやもしれない。パンチ系のファイターに対し、蹴りで距離をコントロールできるMMAファイターは、なかなか見られないのが現状だが、果たして。
捨身といってよいアグレッシブなファイトを仕掛けるか、相手の良さを殺すファイトに出るのか。ロックホールド×フィリッポウ戦は後者となっても、そのパンチと蹴りの制空権争いは十分に興味深いものになるだろう。
そんなミドル級トップコンテンダー対決が見られるUFN35の模様は、1月16日(木)の午前9時より、FOX bs238でライブ中継される。
■ UFN35「Rockhold vs. Philippou」対戦カード
<ミドル級/5分5R>
ルーク・ロックホールド(米国/6位)
コスタ・フィリッポウ(キプロス/10位)
<ミドル級/5分3R>
ロレンツ・ラーキン(米国/13位)
ブラッド・タヴァレス(米国)
<バンタム級/5分3R>
TJ・ディラショー(米国/6位)
マイク・イーストン(米国/7位)
<ミドル級/5分3R>
ヨエル・ロメロ(キューバ)
デレック・ブルンソン(米国)
<フライ級/5分3R>
ジョン・モラガ(米国/4位)
ダスティン・オーティズ(米国/15位)
<フェザー級/5分3R>
コール・ミラー(米国)
サム・シシリア(米国)
<ライト級/5分3R>
ラムジー・ニジェム(米国)
ジャスティン・エドワーズ(米国)
<ライト級/5分3R>
アイザック・ヴァリフラッグ(米国)
エリアス・シウヴェリオ(ブラジル)
<ミドル級/5分3R>
トレバー・スミス(米国)
ブライアン・ヒューストン(米国)
<フライ級/5分3R>
アルプテキン・オズキリッチ(米国)
ルイス・スモルカ(米国)
<ライト級/5分3R>
ビンチ・ピチェル(米国)
ギャレット・ホワイトリー(米国)
<ライト級/5分3R>
チャーリー・ブレネマン(米国)
ベニール・ダリューシュ(米国)