【UFC FOX09】らしさ封印も、メンデスが危なげなく判定勝ち
<フェザー級/5分3R>
チャド・メンデス(米国/1位)
Def.3-0: 30-27, 30-27, 29-28
ニック・レンツ(米国/8位)
大声援で迎えられたチャンド・メンデス。ニック・レンツに対し、距離を詰めていく。レンツがワンツーから前に出る、メンデスは右ローから右ストレート。これが効いたレンツは、連打を受けてテイクダウン狙いで態勢を立て直しにかかる。
勝負を急がないメンデスは右から返しの左を打ち込む。鼻血を流したレンツが前に出てくると、メンデスはダブルレッグでテイクダウンに成功する。立ち上がった両者、メンデスは左をヒット。さらにローに右から左を打ち込んで、テイクダウン狙いをカットする。左を伸ばしたレンツだが、バックステップでかわしたメンデスが再びテイクダウンを奪取する。
バタフライガードに落ち着いて腰をコントロールしてトップを取ったメンデスが立ち上り際にアッパーを狙う。残り30秒を切り、3度目のテイクダウンを決めたメンデスが初回を取った。
2R、ワンツーで前に出たレンツ。メンデスは下がって距離を取る。サウスポーに構えたレンツに左ローを連続で入れると、レンツはオーソに戻す。左の相打ちから、左ミドルを入れたレンツ。メンデスもスイッチを駆使し、右フックを振るう。レンツの右フックにダブルレッグを合せ、サイドを取ったメンデス、ガードに戻されるとすぐにスタンドへ。
レンツは右フックをヒットするが、すぐにテイクダウンを許してしまう。打撃戦でなく、リスクのないテイクダウンを繰り返すメンデスは、いつになく慎重な攻めに終始する。巴投げのようにメンデスを持ち上げたレンツ、両者スタンドに戻るもすぐにメンデスがテイクダウン。腰をコントロールし2Rを戦い終えた。
最終回、レンツは右ミドルから前に出る。距離を取るメンデスは、右ストレートを受けてスリップ。すぐに立ち上がって距離を詰められると、左アッパーを振るう。打撃戦で負けないレンツは、ここで初めてダブルレッグをカットすると、右ミドルを蹴り込む。さらにショートの連打から前に出るレンツ、メンデスは勢いがない。
右目に指が入ったとレンツがアピールし試合が中断する。再開後右から左、右ハイを繰り出すレンツが前に出るシーンが多くなる。メンデスはミドルをキャッチしてテイクダウン。すぐに立ち上がったレンツは、右ミドルにダブルレッグを合わされて倒される。2Rと同じようにレンツの巴スイープでスタンドに戻った両者、メンデスは飛びヒザでダウンを奪うとギロチンへ。背中をマットにつけてディフェンスしたレンツが、ハーフガードからフルガードに。
残り10秒、レンツは立ち上がるが距離を詰めることはできずにタイムアップに。危なげなく戦ったメンデス、自らの危険な部分も封印したようなファイトで3-0の判定勝ちを手にした。