【Deep Cage】カン・サトー戦へ、小島壮太<02>「チャンピオンにならないと始まらない」
【写真】吉田道場が小島の打撃の強さの礎となっていた (C)TAKUMI NAKAMURA
18日(火)、東京都文京区の後楽園ホールで開催されるDEEP CAGE IMPACT 2016 in Korakuen。同大会のDEEPストロー級GP決勝でカン・サトーと対戦する小島壮太インタビュー後編。
吉田道場時代を振り返り、その原点と昨年のフライ級王座挑戦で敗れた元谷友貴戦での経験から、小島は念願のストロー級王座奪取の鍵は『自然体』という姿勢が握ると自覚していた。
<小島壮太インタビューPart.01はコチラから>
――そして吉田道場で総合格闘家としての道を進むことになる、と。小島選手はパンチ主体のファイトスタイルですが、最初から打撃が好きだったのですか。
「いや、最初は全然下手でしたよ。でもボクシングジムに通いだしたり、臼井トレーナーに見てもらうようになってから、一気に打撃が好きになりましたね」
――吉田道場には色々な先輩たちがいたと思いますが、影響を受けた先輩はいますか。
「小森先輩の関節と絞め技にも憧れていたし、打撃に関しては長倉(立尚)さんですね。あのパンチの威力と前に出るスタイルにはめちゃくちゃ憧れました。あとは小見川(道大)さんと練習させてもらった時には打撃の威力が半端なくて、柔道家でもあんなに打撃が強くなれるんだと思って、自分も打撃を練習していた記憶がありますね」
――もし仮に柔道ベースで組み技が強い選手が揃っているジムだったら、今の小島選手のスタイルはないわけですね。
「絶対そうですね。吉田道場の先輩たちがいたから、自分のファイトスタイルが確立されたと思います」
――先ほど紹介したように小島選手はプロで2敗しかしておらず、そのうちの一つは昨年10月に元谷選手にDEEPフライ級タイトルマッチで敗れた一戦です。あの敗戦で学んだことはありますか。
「今振り返ると、元谷戦は試合中にこの相手強いなと思いながら戦っていたんですね。今までやってきた相手とは明らかに格が違っていたし、2Rが終わるくらいまでは『どうやったら勝てるんだろう?』とか『交通事故みたいな一発を当てないと勝てない』って感じでした。
それで3Rは自分から攻めたんですけど、それじゃちょっと遅かったですね。でもあの試合で自分に足りないものが分かったし、ベルトまであと一歩のところで獲れなかった悔しさもありました。だからこそ今回のストロー級のトーナメントに出ることを決めたわけで、絶対にここでベルトを獲りたいですね」
――ベルトを獲る、獲らないで今後の格闘技人生が変わってくると思うのですが、どういった心境で次の試合に臨もうと思っていますか。
「まずはベルトを獲る。それだけですね。ベルトを獲った先に海外とか世界という道が開けると思うんですけど、まずはDEEPでチャンピオンになること。それが今の最大の目標ですね。
どんな可能性があるにせよ、チャンピオンにならないと始まらないし、格闘技をやっている以上は『あの人強かったね』じゃなくて『あの人チャンピオンだよ』と言われたいですからね」
――ストロー級は各団体でも試合が組まれるようになり、少しずつ選手層も厚くなってきました。他団体の選手の動向は気になりますか。
「パンクラスの砂辺(光久)選手くらいですかね。なんでも出来る選手だし、あれだけ負けなしで連戦連勝だったら強いんだろうなぁって思います。でもそこまで他の選手のことは気にならないですね」
――対戦相手の研究&対策と同じで、基本的に小島選手は他の選手がどうよりも、自分がどうあるべきかに重きを置いているようですね。
「そうですね。例えば今回もタイトルマッチですごくベルトは欲しいですけど、だからって気負ったり、緊張したりもないんですよ。試合はどの試合も大事だし、一戦一戦勝っていくことが大事。矛盾しているように聞こえるかもしれないですけど、ベルトにはこだわりつつ、気負わず勝ちたいですね」
――試合スタイル同様、小島選手は“自然体”でいることが自分のスタイルなのですね。
「はい。自然に自分がやりたいようにやるのが一番です(笑)」
■DEEP CAGE IMPACT 2016 in KORAKUEN対戦カード
<バンタム級/5分3R>
DJ.taiki(日本)
元谷友貴(日本)
<ストロー級GP決勝/5分3R>
小島壮太(日本)
カンサトー(日本)
<ウェルター級GP一回戦/5分3R>
桜井隆多(日本)
奥野”轟天”泰舗(日本)
<ウェルター級GP一回戦/5分3R>
長谷川賢(日本)
佐藤洋一郎(日本)
<フライ級>
ランボー宏輔(日本)
安谷屋智弘(日本)
<フェザー級>
門脇英基(日本)
オーロラ☆ユーキ(日本)
<ライト級>
ムン・ジュンヒ(韓国)
ジャイアン貴裕(日本)
<フェザー級>
今成正和(日本)
新里佳彦(日本)
<バンタム級>
坂野周平(日本)
横川凌真(日本)