【UFN33】肘+パウンドで圧勝、ベイダー再起の一歩記す
<ライトヘビー級/5分3R>
ライアン・ベイダー(米国)
Def.3-0: 30-27, 30-27, 30-26
アンソニー・ペロシュ(豪州)
ワンツーを払って前に出るペロシュだが、すぐにベイダーが左フックをテンプルに受け姿勢を乱す。持ち直したかに思えたペロシュだが、ダーティボクシングからアッパーを受けダウン。ここも立ち上がったペロシュに、ベイダーの勢いのある右アッパーを襲う。動きが止りながら左右のフックで反撃に出たペロシュは、ワンツーを打ち込むシーンもあったが、ベイダーにすかされ姿勢を崩す。
そのままグラウンドでパウンドを落すベイダーは、スイープを潰してハーフから右のパウンドを落す。ケージを背にして立ち上がったペロシュ、ベイダーは距離を取ると左ジャブをヒットする。ワンツーからスリーを振るって前に出てくるペロシュを受け止め、トップを取ったベイダーがエルボーで削っていく。アップキックを捌いて、飛びこみながらパンチを落したベイダーがエルボーを連打し初回をモノにした。
2R、左ジャブを打ち込んだベイダーはペロシュのテイクダウン狙いを受け止めると、逆にボディロックからテイクダウンに成功する。ペロシュのバタフライガードを越えてサイドを取ったベイダーは、バックからパンチを入れてトップをキープする。ハーフのペロシュにエルボーを落すベイダーは、足を戻されても果敢にパンチを放っていく。潜れないペロシュは、抱えて足を入れたいがパンチを受けて背を向けてしまう。足を払ってトップを取り直したベイダーは、ヒザを押してハーフ、起き上がって左右のパンチを落す。
残り1分30秒、ボディにも苦しそうな顔を浮かべたペロシュはハーフからボディにエルボー、顔面にもヒジを受ける。残り30秒、パンチとエルボーを被弾しながらペロシュはなんとか2R終了を迎えることができた。最終回、闇雲に前に出てくるペロシュに左フックを2発入れたベイダーが、引き込んだペロシュからサイドを取る。左腕を差したペロシュだが、引き続きエルボーを受け背中を見せる。ここまで同じ展開を打開できないペロシュは、何とか足を戻すが払われてすぐにパスを許してしまう。
背中を譲りながら立ち上がったペロシュは、前方に崩されパウンドを集中される。ペロシュは背中を見せたまま殴られ、立ち上がってもテイクダウンを奪われる。自らの上腕が真っ赤に染まるほど、エルボーを落し続けたベイダー。残り30秒でマウントを取るも、ここはペロシュが足を戻してハーフガードへ。最後まで劣勢のペロシュを殴り続けたベイダーが、3-0の判定勝ちで9月のKO負けから再起の一歩を記した。