【TUF18】Ep.07 レスリングのヒル、ヒザ蹴りのウッテンに敗れる
【写真】長身から繰り出されるヒザ蹴りで準決勝進出を決めたウッテン (C) Photo Courtesy of UFC, Special Thanx to WOWOW
30日(土・現地時間)、ネヴァダ州ラスベガスのマンダレイベイ・イベンツセンターで開催されるThe Ultimate Fighter 18 Finale。TUF8年の歴史で初めて女子が参加した今シーズン、第7週に行なわれたジョシュ・ヒル×マイケル・ウッテン戦を振り返りたい。
<バンタム級/5分2R+ExR>
マイケル・ウッテン(英国)
Def.3-0 in ExR
ジョシュ・ヒル(カナダ)
ジャブを伸ばすウッテンに組みついたヒル。試合前に「アルティメット・レスリング・チャンピオンシップじゃない。アルティメット・ファイティング・チャンピオンシップ」だと、グラインダー嫌いの立場を公然としてきたダナ・ホワイトだが、ヒルはバックに回ってテイクダウンへ。ギロチンを抜いたヒルはマウントからバックマウントに移行し、RNCの機会を伺う。パームトゥパームにクラッチをかえたヒルは、技を解いてポジションをキープへ。
ウッテンが立ち上ると胸を合わせてケージに押し込んでいく。ヒザ蹴りからエルボーを入れるウッテンは、首相撲にはいるも逆にエルボーを受けてシングルレッグに取られる。ワキを差しにきたヒルに対し、最後の最後でウッテンは体を入れ替え首相撲からヒザを入れた。
2R、「打撃からパスしろ」という指示を聞いたヒルだが、組みにいくところにヒザを受けて動きが止る。そのままウッテンがテイクダウンを奪うと、ハーフからキムラを狙うも切られガードを強いられる。インサイドガードからウッテンはエルボーを落とし、ラウンドを取り返しに。ヒルはトップをキープし、そのままパンチを連打しヒルを追い込んでいく。1分40秒を経過した頃にヒルはワキを差して立ち上がって、ウッテンをケージに押し込む。
ケージを背にしながら首相撲からヒザを入れるウッテン、距離が出来ると前蹴りをヒットさせ組みついていく。ギロチンで応えたヒルだが、クラッチを解いたウッテンがバックからパンチ、シングルバックでRNCを仕掛ける。残り1分、胸を合わせたヒルは左のパンチを落として右側にパスを狙う。ウッテンはハーフを取られても、慌てずフルガードに戻すとヒルが頭を胸に付けた状態でパンチを落とし、再びハーフへ。ラウンドを取り合った両者、試合は延長サドンデスへ。
いきなりスピニングバックフィストを見せたヒル。これをかわしたウッテンが組みついていくが、ケージを背にしたヒルがヒザ蹴りから、ダブルレッグへ。ワキを差して前に出てくると、ウッテンはヒザ蹴りを入れるも、シングルレッグからケージに押し込まれる。体を入れ替えたウッテンが、ヒルをケージに押し込みダブルレッグで尻餅をつかせる。立ち上がったヒルはシングルにスイッチを仕掛け、反応したウッテンに対し正面から組みついていく。ウッテンは首相撲からヒザを突き上げるが、左右のフックからダブル、さらにシングルで組まれる。
距離を取った両者、前蹴りを飛ばすウッテンがヒルのスピニングバックフィストをかわしてダブルレッグを決めた。ガードを強いられたヒルは、相手方のセコンドの「ガードからは何もない」という指示通り、有効な仕掛けのないまま時間が過ぎていく。残り30秒を切り、パウンドからエルボーを連打したウッテンが、勝利を決定づけてタイムアップへ。満足気にケージを見上げて拍手を送るダナ。「ワンディメンショナルなファイターは嫌いなんだ」という思い通りテイクダウンからパウンドを落したウッテンが判定勝ちを収めた。3勝3敗の五分に星勘定を戻したロンダは、男女残ったファイター4名――つまり選択件はなくペギー・モーガン×サラ・モラス、コディ・ボーリンガー×アンソニー・グティエレスをコールした。