【HEAT38】キム・キュソンと戦う春日井健士<02>「練習で培った技術でしっかり勝ちたい」
【写真】返上したバンタム級のベルトと春日井。25日には違う階級のベルトが彼の下に戻って来るのだろうか (C)MMAPLANET
25日(日)、名古屋市熱田区の名古屋国際会議場で開催されるHEAT38のHEAT総合ルール・フライ級王座決定戦でキム・キュソンと対戦する春日井健士インタビュー第2弾。
キム・キュソンに勝利しベルトを巻き、その先を春日井がどのように見つめているのか。TUF出演中の扇久保博正戦を振り返り、UFC出場を改めて誓う春日井だった。
<春日井健士インタビューPart.01はコチラから>
――ではこのタイミングで新設されたフライ級のベルトをかけて戦うことについてはどう捉えていますか。
「館長がHEATにフライ級を作ってくれたので、(HEATで)バンタム級のベルトを巻いていたものとして、ここでしっかり2階級制覇して館長にお礼を言いたいです。と、同時にHEATで2階級制覇できたら、6月にパンクラスに出させてもらったので、パンクラスのベルトも狙って行きたいです。そのためにもフライ級のベルトは絶対に獲らないといけないと思っています」
――今はHEATの2階級制覇とパンクラスの王座奪取がモチベーションになっているのですか。
「はい。館長がプロモートをしているHEATで2階級制覇することは大きな目標ですし、HEATで戦いつつ、今フライ級が盛り上がっているパンクラスでベルトを獲れば、僕が目指しているUFCにも近づくんじゃないかな、と。
僕の中ではHEATでの2階級制覇とパンクラスでのフライ級王座奪取がUFCに近づく道だと思っています」
――春日井選手の目は常にUFCを見ているわけですね。今の話にもつながる部分かもしれませんが、春日井選手は2014年にVTJに出て、その時に対戦した扇久保博正選手がTUFに出場しています。しかも、このシーズンは優勝すれば世界王座挑戦権が得られる、リージョナル・チャンピオンが揃っています。自分と戦った相手がUFC世界王座に挑むチャンスを掴んだことは刺激になっていますか。
「扇久保さんがTUFに出てくれて『やっと行ってくれたか!』と思ってファン目線で応援しています(笑)。ぶっちゃけ扇久保さんが行ってくれなかったら、僕にチャンスが巡ってくることなんてないと思っていたし、逆に扇久保さんが行ってくれたからこそ、自分も頑張って結果を出していけばUFCにいけるかもしれない。そういう安心感になるんですよね」
――扇久保選手ほど実績と実力がある選手がUFCに行くチャンスがなかったら、どうすればいいか分からないですもんね。
「はい。だから扇久保さんがTUFにチャレンジしていることは僕にとってもモチベーションになっています」
――2年前、あのタイミングで扇久保選手と戦って、ファイターとしての立ち位置や実力が分かった部分はあるのですか。
「はい。あの試合で自分に足りないものが分かりました。また僕はそれまであまり表舞台に出ることがなかった選手で、VTJで扇久保さんと試合することになって、あの試合が色んな人に自分の存在を知ってもらうきっかけだったと思います。
だから僕にとって扇久保さんとの試合はターニングポイントだったと思います」
――改めてここでベルトを獲る、獲らないでは今後のキャリアが大きく変わってくるとおみます。結果はもちろん、この試合でどんな自分を見せたいと思っていますか。
「キュソンはそこまで戦績は多くないですが7勝1敗というレコードで、実際に映像を見ても強い選手です。そういう相手にもしっかり勝てるところを見せたいですし、この相手に勝てば自信になると思います。
僕はファイトスタイル的に派手な試合やカッコいい勝ち方は出来ないと思いますが、練習で培った技術でしっかり勝ちたい。5分5Rきっちりやって一度も危ない場面を向かえずに勝つことが僕のスタイルだと思います」
――早いタイミングで一か八かのフィニッシュを狙うのではなく、ジャッジ三者とも50-45の判定勝ちで強さを見せたいということですね。
「もちろん僕はフィニッシュを狙って戦います。お客さんも25分間試合を見るのは辛いでしょうし(苦笑)。でも僕の本心は5分5Rフルに戦って、全ラウンドを取って勝ちたい。5分5R戦ってフルマークで勝てれば、それは選手として大きな経験と自信になるじゃないですか。
そういう経験は必ず今後の自分のキャリアに活きると思っています。その気持ちを持ったうえでチャンスがあればフィニッシュして勝ちたいと思います」