【WSOF32】兄弟対決は兄カロス・フォドーが、弟ジョンズに何もさせず完封
<169ポンド契約/5分3R>
カロス・フォドー(米国)
Def.3-0:
フェニックス・ジョンズ(米国)
ライト級から162ポンド、最終的にウェルター級に近い168.8ポンドで兄と戦うこととなったジョンズ。家族の一人も会場に来なかった兄弟対決は、まずフォドーがプレッシャーを与え前蹴りからヒザ蹴りをボディに入れる。これで動きが止まったジョンズは、再びヒザ蹴りをボディに受け簡単にテイクダウンを許す。
インサイドからエルボーを落としたフォドー。ジョンズは懸命に頭を引き寄せるが、パンチとエルボーを継続して受ける。左のパンチ、エルボーを入れるフォドー。この対決が決まり、兄が所属するAMCを離れたジョンズはパスされ、ハーフに戻す。ディフェンス一辺倒のジョンズに細かいヒジを入れた兄は再びパスに成功する。右エルボーを叩きこみトップをキープしたフォドーが初回を取った。
2R、左右のフックを振り回して前に出たジョンズがローを入れるが、初回同様簡単にテイクダウンを許す。サイドから抑え込んで細かい打撃で削っているフォドーは、右エルボーを見舞っていく。続いてフォドーは上四方から右のパンチを連打。立てないジョンズはハーフに戻し、ガードから肩固めを狙うもこれは極まらない。
またも弟のガードをパスした兄のライディングが続く。フォドーはマウント奪取、ブリッジから立ち上がったジョンズはヒザをボディに蹴り込まれながら、荒いフックを返していく。しかし、体を入れ替えたフォドーがダブルレッグを決め、この回も弟を完封した。
最終回、開始直後にテイクダウンからサイドを取ったフォドーは腕十字を潰してハーフからパンチを打ち込む。立ち上がり際にバックを取ったフォドーは、そのままガードになり逆にマウントを許してしまう。
ヒールを仕掛けた兄を殴りつけるジョンズだったが、試合がスタンドに戻るとすぐにテイクダウンを奪われる。ガードからエルボーを繰り出すジョンズをパスした兄は、ここでも細かいパンチ。ケージウォークから後転し立ち上がったジョンズだが、大振りの右を放ってそのままバランスを崩してガードを取る。ボディにエルボーを入れ、パスしサイドを抑え込むフォドー。まるでスタンドで打撃を使いたくないという兄のファイトに、場内からブーイングが飛ぶ。
サイドで抑えた状態で試合終了を迎えたフォドー、ジョンズは空気が読めないか試合終了直後に両手を高々と掲げて何やらアピールを続ける。判定は耳を傾けるまでもなく、兄フォドーに凱歌が上がり、両者揃ってマイクで話すことなくケージを後にした。