【PXC40】タクミ、チョープのロングリーチに苦しみ、無念のTKO負け
【写真】試合後、観客席に丁寧に頭を下げたタクミ。控え室に戻り、現役を退くことを明言した。「最後までUFCを目指し、夢半ばで潰えたわけですが、それが海外のケージ大会、PXCということで色々と助けて下さった方々に感謝の気持でいっぱいです」と中山巧は語った(C)MMAPLANET
<フェザー級/5分3R>
ウィル・チョープ(フィリピン)
Def.3R1分42秒 by TKO
タクミ(日本)
【写真】身長差は当然、リーチやコンパスの差に通じ、チョープのスタンドでのプレッシャーは半端なかった(C)MMAPLANET
約193㎝とフェザー級では驚異的な長身、ロングリーチを誇るチョープがじりじりとパンチで前に出る。組みついたタクミはもろ差しでチョープをケージに押し込むが、チョープは首相撲で応戦し、鋭いヒザ蹴りを突き刺す。距離が離れるとチョープが前に出てワンツー、再びケージ際で組みの攻防になるが、両者とも距離を取る。ここでチョープの指が目に入ったとしてタクミにインターバルが与えられる。再開後、タクミは右フック、チョープのローをキャッチして引き込むが、チョープはトップキープしてパンチを落とす。立ち上がってスタンドを要求するチョープ。タクミが応じると、すぐにパンチと前蹴りで前に出る。組みついたタクミはチョープをケージに押し込んでテイクダウンに成功。立ち上がろうとするチョープの首を取ってフロントネックロックを狙うが、チョープも脱出。チョープは長い足で蹴り上げを狙い、それを捌いてハーフガードになったタクミがパンチとヒジを落とす。
【写真】タクミは自信がついてきた打撃で、チョープを追い込む場面も。ここで首相撲から押し込まれなければ、TKO勝ちも有りえたが、如何せん、タクミがタクミたる所以のスタミナがこの日は不足していた(C)MMAPLANET
2R、チョープの左アッパーに右フックを合わせたタクミ。下がるチョープに左右のパンチをまとめる。組みついたチョープはタクミをケージに押し込むが、タクミがテイクダウンを奪う。パンチを落としながらパスガードを狙うタクミ。チョープもシングルレッグでテイクダウンを狙うが、タクミはそれを許さず。逆に細かいパンチとヒザ蹴りを集める。組みつくチョープをケージに押し込んでテイクダウンしようとするタクミ。チョープはケージに体を預けてディフェンスし、逆にタクミをケージに押し込む。それでもタクミがテイクダウンに成功するが、チョープがギロチンを狙いながらハーフガードで上になる。タクミをケージに押しつけるようにパンチを落とすチョープ、最後は立ち上がってローを蹴っていった。
【写真】首に不安を抱えていたタクミ、ダースやワールドを仕掛けられるとポジションを失っても絞めからのエスケープを念頭に置いて戦った。最後はマウント~バックマウント、パウンドでレフェリーストップに(C)MMAPLANET
3R、ジャブを突きながら、チョープの前蹴りをキャッチするタクミ。チョープは首相撲に持ち込み、クリンチからアッパーを突き上げ、ボディにもパンチを打ち込む。さらに離れ際に右ハイキックを飛ばすチョーク。かわしたタクミがダブルレッグで組みつくが、切ったチョープが一気にマウントポジションへ。背中を見せるタクミからバックマウントを奪うと一気にパンチを連打。タクミの動きが止まったところでレフェリーが試合をストップした。