【UFC166】減点響いたダラウェイ、ランカー越えならず
<ミドル級/5分3R>
ティム・ボッシュ(米国/9位)
Def.2-1:30-26, 27-29, 30-26
CB・ダラウェイ(米国)
右を振るって前に出るボッシュ、アウトに出て左を被せるダラウェイ。ボッシュはダラウェイの左ローを掴んで蹴りを入れて倒すが、寝技には移行しない。ダラウェイは勢いよく左右のローを入れ、ボッシュのパンチの距離よりも遠い位置に立つ。繰り返しローを入れるダラウェイに対し、ボッシュはボディを入れてダブルレッグでテイクダウンを奪う。
すぐに立ち上がったダラウェイは、再び距離を取りハイキックを狙うも空振りに。右を打ち込んで両手を広げるダラウェイは、ミドルから首相撲、ヒザを立て続けにいれる。さらに左フックを入れるなど、ダラウェイはアグレッシブに攻め続け、ボッシュの劣勢が続く。ダーティボクシングで勢いのいいアッパーをもらってもダラウェイは怯まず手を出し続けた。
2R、勢いを持続したダラウェイはボッシュのパンチにテイクダウンを合わせ、トップを奪取。サイドからエルボーを落していく。腰を手を回し亀になったボッシュにギロチンを狙うもすっぽ抜けたダラウェイ。さらにバックを狙うが立ち上がられ、逆襲のヒザを受ける。ここでもダブルレッグでテイクダウンに出たダラウェイは、スクランブルで後れを取りバックを許すなど、さすがに動きが落ちてくる。
残り90秒、ボッシュが右ストレートを被弾したダラウェイは、ダブルレッグを決めるも下からキムラを仕掛けられる。ハーフからのキムラは逆に支点として利用される恐れがあるが、ボッシュは渾身の力を込める。その仕掛けをヒザで潰したダラウェイが、背中にエルボーを落としラウンドを戦い終えた。
3R、左ローを狙い左手を伸ばしたダラウェイ。その指がボッシュの右目を突き刺し、流血する。ドクターチェック後、試合は再開しダラウェイが左ジャブを伸ばしていく。右を打ち合う両者、ダラウェイのテイクダウン狙いは防がれ、アッパーを受ける。と、ダラウェイが左を受けた際に再び、指がボッシュの目の周囲へ。
集中力が切れそうなボッシュ、ダラウェイにペナルティが与えられた。再開後、左右のフックで前に出るボッシュ、ダラウェイは蹴りをキャッチしてテイクダウンへ。ボッシュのギロチンは極まらず、ガードを強いられる。首を抱えたボッシュからマウントを取ったダラウェイがエルボーを落す。ケージを蹴って立ち上がったボッシュ、観客席がわき上がる。
残り1分、ボッシュの右がダラウェイを捉える。下がったダラウェイも右フックから左のショート、組みつきに行くがボッシュが脇を差し返す。ダラウェイがバックに回ると、ボッシュが前転しトップを狙う。即座に下から組みついたダラウェイにボッシュがギロチンから後方回転。目まぐるしいスクランブルのなか、試合はタイムアップを迎えた。結果はペナルティもあり、スプリットでボッシュが判定勝ちした。