【Bellator104】極&倒。元UFC=サス&元K-1=グラハム、初陣
【写真】UFC戦績3勝2敗でカットされたポール・サス。通算戦績13勝2敗、12の一本勝ちを誇る極めファイターだ(C) GONGKAKUTOGI
9月30日(月・現地時間)、Bellator MMAより18日(金・同)アイオワ州シダーラピッズのUSセルラー・センターで開催されるBellator104の対戦カードが発表となった。メインはシーズン9ウェルター級T準決勝のリック・ホーン×ブレント・ウィードマン。セミはもう一つの準決勝ウォーマシーン×ロン・ケスラーが組まれている。
シーズン9トーナメントも続々と準決勝の日程が発表されているが、メインの顔合わせはシーズン6ライト級Tのセミファイナルと同じ顔合わせで、この時はホーンが判定勝ちをしている。両者ウェルター級に階級を戻しての対戦は、蹴りの間合いが冴えてきたウィードマンが、動きは固いがパワー溢れる打撃と、堅い守備力を誇るホーンを如何に切り崩すことができるか。この辺りに注目したい。
トーナメント2試合以外のメインカード、そしてプレリミにも楽しみな新顔が見える今大会。Bellator100のマイティ・モーに続き、元K-1ファイターのピーター・グラハムがベラトール初陣に挑む。バダ・ハリとの乱闘事件で名を成したグラハムは、戦極からArt of Warを通じてMMAデビューから3連敗だったが、今では8勝5敗まで戦績を伸ばしている。チーム・クエストでもMMAのトレーニングをしていたグラハムは、現在シドニーのボクシングワークスに所属しており、豪州のMMA創世記からラリー・パパドポロスにレスリングや柔術の指導も受けている。
対戦相手はシーズン5ヘビー級優勝、チアゴ・サントスの泥試合を演じたエリック・プリンドルだ。ブロウラーのプリンドルに対し、グラハムが元極真、そしてK-1ファイターとして打撃戦に期待されるところだが、かつてバダ・ハリに決めたテイクダウンがケージの中でも見られるのか、MMAファイターとしての完成度の高さも見究めたい。さらにTUFシーズン3優勝のケンドール・グローブもベラトール・デビューを飾る。UFCリリースから2年5カ月、10試合で6勝4敗と決して順風満帆なキャリアを過ごしていないが、同じくUFCベテランでベラトールでは1勝1敗のジョー・ヴェデポも相手なだけに、スターダムに押し上げてくれたSpikeの電波にのって再生を図りたいグローブだ。
プレリミではシーズン6ウェルター級T優勝のカール・アモゾーが、地元のポール・ブラッドレーと対戦する。ブラッドレーはアイオア大でD-1オールアメリカンに輝いたレスラーで、TUFシーズン13でチーム・ランペイジにピックされながら、皮膚の問題でリタイアとなっている。その後、UFCデビューを飾るも連敗しリリースされたが、その後は2勝1敗でベラトール出場を決めた。
さらに元UFC組としては、来年以降のライト級T出場が見込まれている英国のポール・サスも登場し、ロッド・モントーヤと試運転を行う。もう、どれくらいの元UFCファイターと契約しているのか、数えるのも大変になってきたベラトールだが、グラハムなど独自のスカウト網と上手く融合していけば、さらにケージの中が盛り上がることだろう。
■Bellator MMA 104主な対戦カード
<シーズン9ウェルター級T準決勝/5分3R>
リック・ホーン(米国)
ブレント・ウィードマン(英国)
<シーズン9ウェルター級T準決勝/5分3R>
ウォーマシーン(米国)
ロン・ケスラー(米国)
<ヘビー級/5分3R>
エリック・ブリンドル(米国)
ピーター・グラハム(豪州)
<ミドル級/5分3R>
ケンドール・グローブ(米国)
ジョー・ヴェデポ(米国)
<ウェルター級/5分3R>
ポール・ブラッドレー(米国)
カール・アモゾー(フランス)
<フェザー級/5分3R>
ロブ・エマーソン(米国)
ジャレッド・ダウニング(米国)
<ライト級/5分3R>
ロッド・モントーヤ(米国)
ポール・サス(英国)