【OFC10】クン・クメール王者、MMAに対応できず完敗
<フェザー級/5分3R>
マックス・メチノ(インドネシア)
Def.2R3分24秒by アメリカーナ
ロン・ソフィー(カンボジア)
カンボジア版ムエタイ=クンクメール(プラタル・セレイ)の王者で100戦以上のキャリアを誇るソフィーが、MMAデビュー戦を行う。対する38歳のメチノはテコンドーと散打の経験者でインドネシアのサブミッション・レスリング王者の肩書を持つ。距離を取るメチノ、ソフィーも慎重に戦う。メチノの前進にソフィーは右ストレートを合わせ、さらに左ジャブを続ける。しかし、ダブルレッグダイブであっさりと倒されたソフィーは、簡単にパスを許す。
サイドからヒザを狙うメチノがマウントへ移行すると、パンチ&エルボーを落していく。腕を伸ばすという超初歩的なミスを犯し続けるソフィーに対し、メチノは打撃勝負へ。エルボーを肩に落とし、パンチからようやく腕十字へ。これが極まらず、立ち上がったソフィーがサッカーボールキックを狙う。すぐに組みついたメチノは、一度は体重を預けられ下になるも、すぐにトップを取り返しパスからサイドへ。このまま抑え込みを続け、ソフィーは初回を生き残った。
2R、ソフィーは右ローを入れ、続くテイクダウン狙いを跳ね返す。テイクダウン狙いのためフェイントを繰り返すメチノは、再びローを受けるも、ここでダブルレッグダイブに成功してパス。ブリッジ、抑え込まれた状態からのヒザ蹴りとUFC20周年を祝うかのような反撃を試みるソフィーに、メチノは磔ポジションからエルボー&ヒザを入れる。エルボーを続けるメチノ、動けないソフィーはいたずらにヒジと拳、さらにヒザを受け続ける。
懸命にヒザを脇腹に入れるソフィーだが、抑え込みを返す術を知らない。メチノはここでアメリカーナへ、直後にレフェリーが見込み一本で試合をストップし、MMA初心者の負傷を防いだ。