【WEC40】アスンソン、3R攻め続けWECデビュー飾る
■第7試合 フェザー級/5分3R
ハファエル・アスンソン(ブラジル)
Def.3R終了/判定
ジャミール・マスー(米国)
【写真】その豪腕でマスーを圧倒したアスンソンは、やや変則的な左ミドルも多様した (C) ZUFFA
第7試合では、ともにWECデビューとなるジャミール・マスーと、柔術黒帯でイリノイを拠点にしているブラジリアン=ハファエル・アスンソンによるフェザー級戦が行われた。
左ミドルを放っていったのは、頭一つ小さいアスンソン。リーチで上回るマスーはプレッシャーをかけ、アスンソンをケージ際に追い込んでいく。アスンソンの右オーバーフックで後方にバランスを崩したスマーは、パスを狙うアスンソンにヒールホールドを仕掛ける。足関節の攻防から立ち上がった両者、直後にアスンソンが胴タックルでテイクダウンを奪うと、ケージにスマーを押し込み、アスンソンはエルボーを落とし、パウンドを打ちながら同時にパスの機会を窺う。
上半身を起こしてきたマスーに対し、がぶったアスンソンだがシングルレッグを狙われアームロックで切り返す。試合がスタンドに戻ると、飛び込んで右フックを狙うアスンソン。距離を詰めてきたマスーにテイクダウンを奪われたが、すぐにギロチンへ。マスーが立ち上がって危機を脱したところで1Rを終えた。
2R、開始早々、踏みこんで左右のフックを見せたアスンソンに対し、マスーは左ハイキックを返していく。勢いよく飛びこんで放つ右オーバーからの左の返しがスピーディかつパワフルなアスンソンは、パンチと見せて組みつきテイクダウンを狙う。反対にアスンソンをケージに押し込んだマスーがハイクラッチからテイクダウンを仕掛けると、アスンソンはここでもギロチンで迎え撃つ。
がぶりから肩にヒザを蹴り、ダースチョークのような形で攻め込まれたマスーだったが、立ち上がることに成功。スタンドに戻ると、マスーの左ミドルに、左フックを合わせたアスンソン。試合は常に彼のペースで進んでいく。
右ローから右フック、さらに右ハイと果敢に打撃を放つアスンソンはハイキックでバランスを崩したマスーにパウンドを落とす。手数、技の数は多いが、一つ一つの展開がややスローモーションに感じる二人の攻防は、最終ラウンドへ。
3R、やや打撃の回転数が上がったマスーだが、アスンソンのパワフルなパンチを受け、テイクダウンを奪われてしまう。マスーはラバーガードを仕掛けたが、すぐに腕を引き抜いたアスンソンがパウンドから左へパスを狙う。
さらに肩固めとの連携で、アスンソンはハーフの状態から一気にマウントへ。マウント返しに成功したマスーだったが、バックに回り込もうとしたところ、片足を担ぎあげられ、逆にリバーサルを許してしまう。
三角絞め、ヒールフックと一本を取りにいくマスーだが、アスンソンはしっかりと対処しトップをキープ。パスからバックへ回り仕掛けたチョークこそ失敗に終わったアスンソンだったが、マスーの反撃を許すことなくここでタイプアップ。3Rを通して攻め続けていたアスンソンが、3-0の判定勝ちを手にした。