【UFN28】打撃×組みの対決は、打撃ケビンに軍配上がる
<フェザー級/5分3R>
ケビン・ソウザ(ブラジル)
Def.2-1: 29-28, 28-29, 29-28
フィリッピ・アランテス(ブラジル)
まずは左ハイを見せたアランテス、距離を取るケビンは、低いガードで左手を前に出し、その左から右を伸ばす。どちらかといえばプレッシャーを与えているのはケビン、左ストレートも伸びる。引っ掛けるような左フックを見せたケビンは、アランテスの後ろ回し蹴りを避けると、右ストレートから左フックへ。右ストレート、同じく美技でボディストレート、アランテスがフックを返しても、その場で打ち返すケビン。右には左をあわせようとする。と、ここで低い姿勢からアランテスがテイクダウンに成功する。
ケビンはクローズドガードで頭を引き寄せてディフェンスに徹する。振りの大きなパンチを入れることができないアランテスだったが、体を起こして大きな右を打ち込む。直後にハーフからパンチ、アメリカーナで攻めたアランテスがマウントを奪い、打撃戦の劣勢を跳ね返した。
2R、蹴りに蹴りという応酬を見せた両者、ケビンは左ボディからジャブを見せるも、テイクダウンを警戒してか、寝技で疲弊したのか初回のようなキレはない。ローを入れるアランテス、右ストレートを受けて後退する。ケビンは左フックを受けるが、蹴りを捌きながら再びプレッシャーを与えたいところだ。と、ここでアランテンスがシングルでケージ際にケビンを押し込む。ケージに背中、足を付けて耐えるケビンに対し、アランテスが自ら距離を取り直す。
ジリジリと距離を詰めたケビンは右ストレートから、右ボディストレート、さらにケージを背にしたアランテスに右を放っていく。ノーガードで挑発したアランテスは、ケージ際を離れると、左ジャブから右を受ける。ケビンは右ストレートをヒットするが手数は少ない。アランテスも打撃に組みを合わせたいので、自然と両者揃って攻撃が少なくなった2Rが終わった。
最終回、ケビンの右ストレートに左ハイを合せようとしたアランテス。ケビンは右ストレートを入れるも、左ローを返される。左の相打ちから、ケビンが左を振るうと、アランテスも大きな右の空振りをする。頭を振って、左フックを狙ったアランテス。ケビンはこれをかわして右ボディ、さらに右ストレートを打ち込む。この一撃で後ろに下がったアランテスはケージ際でパンチの連打を受ける。
しかし、ケビンはここでは絶対に警戒しないといけないダブルレッグを受け、ケージ際で倒されてしまう。立ち上がったケビンのバックに回ったアランテス、ケビンは胸を合わせオーバーフックに。ここでレフェリーのブレイクが入り、両者オクタゴン中央へ。打撃戦になると思いきや、ケビンはシングルから押し込まれて尻餅をついてしまう。残り10秒、ケージを背にしたケビンのボディに、アランテスが左ヒザを入れると、試合はタイムアップに。完全に打撃と組みにわかれた両者の試合、結果はスプリットでケビンに軍配があがった。