【PXC52】シェーン・アルバレス。「ハロージャパン」張りにサムアップでRNCの隙作り、一本負け
<バンタム級/5分3R>
トニー・レイジェス(グアム)
Def.3R by RNC
シェーン・アルバレス(北マリアナ諸島)
右ハイを見せたアルバレスに対し、パンチを返したレイジェス。アルバレスは大きな振りのフックで前に出る。レイジェスは左ミドルを入れるが、それほど勢いはない。逆にアルバレスが重い右ローを蹴り込み、バランスを崩すほど大振りのフックを見せる。アルバレスが首相撲に捉えられてなお、右フックを打ち込む。下がったレイジェスは左ミドルをキャッチしたが、テイクダウンに結びつけることはできない。アルバレスの大振りも続き、踏み込みはケージ中央までという展開が続く。レイジェスもスピードのある右ジャブを伸ばし、右ローでアルバレスの体がよれる。アルバレスも右ローを蹴り返し、右ロングフックを当てる。残り10秒で組み付いたアルバレスがテイクダウンを決めて、初回を取った。
2R、ワンツーから右を伸ばしたアルバレス、左右のローを幾度となくいれると右フックにつなげる。動きが落ちたレイジェスはフックとローを受けて、ケージ際でテイクダウンを奪われる。気持ちが切れ始めているようにも見えるレイジェスをサイドで抑え込むアルバレスがエルボーを落とす。背中を見せたレイジェスはバックマウントを取られ、RNCを狙うアルバレスがパンチを入れる。胸を合わせようとしたレイジェスの動きに反応したアルバレスが腹ばいにさせてパンチを入れ、リードを絶対的にした。
最終回、レイジェスが左ボディストレートをヒット。互いに左フックを振るい、レイジェスは右ジャブにつなげる。アルバレスは左ロー2発に続き、右ミドルを蹴り込む。レイジェスも右フックを入れるが、直後にアルバレスがテイクダウンへ。スイッチ狙いのレイジェスのバックを取ったアルバレスだが、ガス欠か動きが鈍い。一度は上を取るも、すぐにレイジェスが立ち上がりそのまま足にしがみつくもテイクダウンを取れない。
強引な仕掛けにそのままマウントからバックマウントを許したアルバレスは後方からパンチを落とされ動きが止まる。前方に振り下ろされないよう四の字フックで固定したレイジェスが、パンチを連打する。アルバレスがサムアップで大丈夫だとアピールしたところで、レイジェスがRNCを極めて逆転勝ち。体力の消耗から集中力を失い、判断力の低下を招くことをアルバレスが露呈した。