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【WSOF04】サンチアゴ、ペナルティ響いてハリスに逃げ切られる

2013.08.11

<ウェルター級/5分3R>
ジェラルド・ハリス(米国)
Def.3-0:29-28, 29-28, 29-28
ジョルジ・サンチアゴ(ブラジル)

髪の毛を伸ばしたサンチアゴに対し、サウスポーのハリスが左を伸ばし、ジャブをダブルで見せる。右ジャブを続け、距離を測るハリスが、その右をサンチアゴの左フックに被せていく。右ハイから距離を詰めたサンチアゴ、ハリスが距離を取る。左から右を振るい前に出るハリス、今度はサンチアゴがバックステップ。サンチアゴは再び右ハイを見せる。そのサンチアゴのハイキックにも、左回りを続けるハリスが、左ストレートを放っていく。

ハイでだけでなく、右からロー、ミドルも蹴り込むサンチアゴだが、左を被弾する。ハリスはサンチアゴの前足に組みついてドライブ、ダブルに切り替えて押し込み、ハイクラッチで大きくリフトアップする。サンチアゴはケージの上辺を抱えて、三角絞めへ。ハリスがスラムで叩きつけるも、ここでレフェリーが試合を中断させる。勝利を確信し大喜びしたハリスだが、レフェリーはサンチアゴにペナルティを与え、試合続行を命じる。と同時に、初回が終了となった。

2R、急所蹴り気味のサンチアゴのローに構わず、左フックを放ったハリス。続くローを受けながら、低い姿勢から足をキャッチしてテイクダウンを奪う。細かいパウンドを落すハリスに対し、腕十字から三角絞めを狙ったサンチアゴ。ハリスは胸を張って、腕を抜いてパウンドへ。腰を切り、ケージを蹴ってハイガードに入るサンチアゴだが、動きは切れを欠いている。右ヒジを曲げて腕十字を防いたハリスは、逆の腕でパウンドを落す。

ハリスは勢いのあるパンチを落し、しっかりと抑え込む。ハリスのヒジを抑え、エルボーをディフェンスするサンチアゴだが、鉄槌を頭部に連打される。このままトップを取り続けたハリスが、2Rを制した。最終回、ワンツーから右ローを放ったサンチアゴ。この一発で、バランスを崩したハリスが、2Rと同じように足をキャッチにいくも、テイクダウンには至らない。勢いづき前に出るサンチアゴ、両膝をついて組んでくるハリスのボディにヒザを入れる。

シングルからリフトアップを狙ったハリスだが、腹を突き出したサンチアゴが防ぎ、ヒザ蹴りから距離を取り直す。テイクダウンに勢いがなくなってきたハリス。サンチアゴはスプロールし、がぶりから両膝をついたハリスの肩口へヒザを打ち込む。ハリスはスタンドに戻ると、シングルへ。体を捻って足を引抜いたサンチアゴの顔面に右フックを打ち込む。このままケージにサンチアゴを押し込んだハリスは、自ら距離を取る。両者、粗いフックを振り回すと、ハリスはテイクダウン狙いから、ここでも正座状態へ。サンチアゴが離れ、ハリスが組みつくという展開が続き、ハリスが足にしがみついた状態でパンチを受ける数が増える。

最後はハイキックをミスし、尻餅をついたサンチアゴだったが、ここでタイムアップに。3Rは劣勢だったハリスが、序盤の貯金もあり判定勝ちした。ハリスは1Rに拳を折っていたことを勝利者インタビューで明かした。

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