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【PXC38】Mr.マイペンライ、ソムデートM16「普段通り、普通に」

2013.08.07

Rambaa

【写真】ホテルのバルコニーで撮影を依頼すると、すぐにこのポーズを取ったソムデート。非常にリラックスしていた (C)MMAPLANET

9日(金・現地時間)、UOGフィールドハウスで開催されるPXC38で、フィリピンのロビン・カタランと対戦するランバー・ソムデートM16。

ムエタイの強豪、そして人気者から、日本へ定着。自らのジムを持ち、MMAにも12年前より挑むようになった。寝技の吸収力の高さに、多くのトップファイターを驚かせたソムデートが、4年9カ月ぶりに海外での試合に挑む。そんな彼をPXCの公式会見後、宿泊先でキャッチした。

――まずPXCで試合をすることを決めた理由を教えてもらえますか。

「試合のオファーがあったので、まだチャンスがあるんだったら戦おうと思いました。今回は海外だったし、お金ないから試合じゃないと飛行機に乗って、グアムまでこられないからね(笑)。海がキレーです」

――観光気分じゃないですか(笑)。

「でも、もうグアムに来たから日本に帰りたい。ずっと日本にいるとタイへ帰りたい(笑)。タイに帰ると、日本に戻りたくなる(笑)。だから、試合が終わるとすぐに日本に帰りたいです」

――ユニファイドルールで試合をすることに対し、何か対策を練ってきましたか。

「いつもと変わりないです。グラウンドでサッカーボールキックなしは修斗と同じ。エルボー有りは、GRABAKAの大会と同じです。エルボー有りも気にしない。使えるなら使います」

――対戦相手がユージーン・トケーロから、ラビン、そしてロビン・カタランと変更が続きました。この点は?

「トケーロはサウスポーでした。ガチガチくるタイプなので、試合映像を見てたくさん研究しました。サウスポーの人に練習を付き合ってもらって。だから、対戦相手が変わって驚いた。でも、映像を見たらサウスポーだったので、ホッとして……『良かった、良かった』って言っていたら、お兄ちゃんの方じゃない、弟の方って(笑)。

試合の映像もなく、マスをしている映像だけあって……、オーソドックスでした(苦笑)。でもディフェンスばかりで、攻撃していないから、何をやってくるのか分からないです。歩いているだけの映像だったので」

――では、これまでのソムデート選手が培ってきたもので勝負するという感じですか。

「ケージに入って、相手の動きを見て考えるだけ。ムエタイの世界王者といっても、アマチュアでしょ? プロの世界王者だったら、MMAには絶対に来ない」

――自信は十分にあるように見受けられます。

「自信……、自信ではなく何も考えないです。普段通り、普通に戦うだけだから」

――125ポンドで戦うのは、PFC以来ですね。

「1ポンド・オーバーでもOKだから、57キロ。今、松本選手に体重計を借りて計ったら58キロ、練習して汗をかけばすぐに落ちます。PFCの時は、1ポンド・オーバーが大丈夫と現地で知って、驚きました。今回は最初から分かっていたから、大丈夫。きっと相手は大きいから、出入りをしっかりとスピードつけて戦いたい。

今、サイコーね。ウェイトトレーニングをやって、体を大きくしました。この試合が決まってから、ウェイト専門のジムにも通うようになって、体大きくしました」

――体を大きくしてスタミナは問題ないですか。

「この体になってから、試合をしてないので、それは分からないです(笑)」

――今月で39歳になります。若い頃と違い、体のケアなど非常に大切になってくると思います。

「疲れるのが早く、スピードが遅くなりました。前は疲れてからも頑張れたけど、今は頑張れない(笑)。スクランブル渋谷の板橋寛とのスパーリングで、ホント、そう思った(笑)」

――大丈夫ですか、そんなことで(笑)。

「大丈夫、大丈夫。問題ない。前は8ラウンドのスパーができたけど、今は5ラウンドでダメ(笑)。動きが遅くなっているのは、ずっと前から思っていました」

――以前が速すぎたんだという声が聞こえてきそうです。ただ、しっかりと現在の自分の体を分かって練習しているので、今の動きにあった試合ができるのではないですか。

「動きが遅くなった分、頭を使って試合をしないといけないです。賢く戦います」

――今回は相手のことも分からないですが、打撃を全面に押し出すのか、MMAっぽい動きも見せてもらえるのか。期待しています。

「チャンスがあったら、寝技にいきたいけど、どっちでも良いです。相手次第です」

――フィリピン人で打撃系、日本人選手と戦った試合とは違い、バチバチと打ち合ってくるかもしれないですね。

「若いから動きは速くて、スタミナもあるでしょ。ポスターの写真でも、背は低くて、体が大きいです。会見に来ていないから、あんまり体つきは分からなったので、実物を見てみたかった。打ち合ってくるのは、大丈夫。パンチを貰っちゃったら、貰っちゃったとき。しょうがない(笑)」

――しょうがない……ですか(笑)。PXCはまだ少ないフライ級のベルトがあるプロモーションです。今後も、継続参戦して王座を目指すような気持ちはありますか。

「グアムでも、日本でも試合のチャンスがあれば戦います」

――キックボクシングのオファーは、今もよく届くと聞いています……。

「キックボクシングは……、ランバーはタイからの飛行機代が要らない、チケット売る。ホテル代、要らない。セコンドのお金もかからない。それにしては、お金が昔より少ないです。試合があると指導を他の人に任せたり、ジムを閉めることもあります。簡単じゃない。MMAは面白いから戦いたいです」

■PXC38対戦カード

<バンタム級/5分3R>
カイル・アグオン(グアム/米国)
ラッセル・ドゥワン(ハワイ/米国)

<女子ストロー級/5分3R>
富松恵美(日本)
ケイリン・カーラン(ハワイ/米国)

<ウェルター級/5分3R>
ジョシュ・カルボ(グアム/米国)
アンソニー・トレス(ハワイ/米国)

<フライ級/5分3R>
ランバー・ソムデートM16(タイ)
ロビン・カタラン(フィリピン)

<ライト級/5分3R>
フランク・カマチョ(北マリアナ諸島/米国)
松本光史(日本)

<フェザー級/5分3R>
矢地祐介(日本)
トビー・マイセック(ハワイ/米国)

<バンタム級>
トニー・レイエス(グアム/米国)
ショーン・アルバレス(北マリアナ諸島/米国)

<バンタム級/5分3R>
マイキー・タイタノ(グアム/米国)
タイロン・ジョーンズ(グアム/米国)

<ライト級/5分3R>
ジョシュ・ムラ(米国)
ライアン・トヴィス(グアム/米国)

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