【UFC162】ホジャー敗北。グレイシーにケネディ立ちはだかる
<ミドル級/5分3R>
ティム・ケネディ(米国)
Def.3-0: 30-27, 30-27, 29-28
ホジャー・グレイシー(ブラジル)
右を打ち込むケネディ、続いて左右のローを見せる。ローを続けるケネディに対し、ホジャーは左を伸ばし、右ストレートに組みついてテイクダウンへ。バックを制して、ケネディを立たせないホジャーは、胸を合わせてヒザを突き上げる。取り逃した感のあるホジャー、ケージを背にした状態から距離を取られる。
遠い位置から左を伸ばすケネディ、リーチの差があり、組みつかれる恐れから接近しての打撃戦は挑めない状態か。組んでヒザ蹴りから、ダブルレッグに成功したホジャーはそのままバックへ。両足をフックして四の字ロックで固めるホジャー。襷がけからリアネイキドチョークを狙うも、ケネディも手首を掴んで阻止する。残り15秒を切り、胸を合わせたケネディがパウンドを落し、トップを取ったところで初回が終了した。
2R、前蹴りとローを蹴り込むケネディだが、やはり距離は遠い。右から左、さらに右を見せたケネディが組まれると、逆に脇を差してケージにホジャーを押し込んでテイクダウンに成功する。バックからパンチを入れるケネディに対し、ホジャーは足関狙いからガードを取るが、殴られてバックを許す。前転しながらバックに回り、立ち上がったホジャーをケネディがケージに押し込む。
組んでパンチを打ち込むケネディ、ホジャーは体を入れ替えてヒザをボディにいれるが、力強さがない。再び体を入れ替えたケネディが再度、後方へテイクダウンを決める。懸命にハーフで堪えるホジャーは、フルガードに戻す。残り50秒、レフェリーがブレイクを命じる。これを待っていたかのようにすぐに立ち上がったケネディが、左フックを放り込んで組みつく。
ケージ際の攻防で削られたホジャーは、このラウンドを落した。最終回、疲れが見えるホジャー。左ジャブを放つも、ローを受ける。ローを連打するケネディに対し、ホジャーが見せた右ストレートはやはり力が感じられない。距離が近づいた両者、組んだケネディがバックに回る。臀部にヒザを入れるケネディ、腕を剥がされるとすぐに距離を取り直す。
棒立ちのホジャー、ケージ際でヒザをついて組みつくと、シングルから後方に尻餅をつかせるもすぐに立ち上がられる。ホジャーを押し込んだケネディが細かいパンチを入れる。残り2分を切り、ケージに押し込まれたままのホジャー、レフェリーがブレイク。残り90秒、ケネディの右は届かないが、ローを入れパンチで前に出る。左を打たれたホジャーは、またも両脇を許し、ケージに押し込まれる。
動けないホジャー。ケネディはケージ際でエルボーを入れ、細かいパンチを入れながらタイムアップを迎えた。結果、ホジャーは0-3で敗れ、グレイシーに18年半振りのUFC勝利をもたらすことはできなかった。