【Jungle Fight54】低調女子マッチはベチ・コヘイアに凱歌
【写真】パイスの蹴り足をキャッチしたコヘイア、パイスが余りにも打撃ができていなかった (C) FERNANDO AZEVEDO
<女子バンタム級/5分3R>
ベチ・コヘイア(ブラジル)
Def.3-0:30-27, 30-27, 29-28
エリカ・パイス(ブラジル)
テイクダウン狙いのパイス、距離を取るコヘイア。シングルレッグでテイクダウンを奪ったパイスだが、コヘイアはケージを背にして立ち上がる。体を入れ替えたコヘイアが距離を取り、パイスの右ミドルをキャッチしてテイクダウンする。自ら立ち上がろうとしたコヘイアに対し、パイスが足関節を狙うが、試合はスタンドへ。パイスのテイクダウンを切ったコヘイアが、引き込む相手にパンチを見せる。パイスの腕十字は防がれ、試合はスタンドに。
打撃を振るっては懸命に組みついていくパイスだが、逆にテイクダウンを取られる。パイスは倒される前からギロチンをセットアップしていたが、極め切れない。頭を抜かれたパイス、腰を切って腕十字を仕掛けたところで初回はタイムアップになった。
2R、遠い距離から打撃、テイクダウンを狙うも結局のところは引き込むパイス。コヘイアも有効な攻めがあるわけではなく、テイクダウンを切ることを効果点とする戦いが続く。動きが落ち、組むことに集中するパイスに左ジャブをヒットさせるコヘイア。棒立ちになりローを2発受けたパイスの引き込みが続く。寝技に付き合わないコヘイアが、距離を詰めて左フックを打ち込む。さらにテイクダウン狙いを切ってヒザを突き上げる。
首相撲のパイスは、そのまま飛びつきガードのように引き込むが、ガードが割れるとコヘイアが立ち上がる。残り30秒、蹴り足をつかまれ自ら倒れるパイス。すぐに立ちあがるも、直後にテイクダウン狙いから引き込み、スタンドに戻ったところで2Rが終了した。
最終回、右を被弾したパイスが思い切り右を振るうが届かない。コヘイアもインファイトに出ることはなく、非常に手数の少ない試合に。ローをコンスタントに出すコヘイア、試合は残り3分。コヘイアがボディを出すも、打撃はほぼ単発で距離が近づくと、自ら間合いを取る展開が続く。相手の攻撃が届かない位置でよく動くコヘイアと、疲れて組みつく機会も減ったパイス。そのパイスが前に出ると、コヘイアがカウンターを一発当てて、距離を取り直す。組みついたパイスが、引き込んで足関節を狙うとコヘイアは、スタンドに戻ってブレイクを待つ。
残り70秒でブレイクが掛かり、パイスが立ち上がる。前に出るコヘイアがシングルでケージに押し込むもテイクダウンには結びつかない。最後は覚悟を決めたように前に出たパイスが首相撲からヒザを突き上げる。これを振り払ったコヘイアは、バランスを崩してガードを取ったパイスにローを入れ試合終了を迎えた。厳しい内容に終始した女子MMA戦は、3-0でベチ・コヘイアが判定勝ちを収めた。