【TUF22】お見合い続き、ブーイングばかりの試合はナパォンが勝利
<ヘビー級/5分3R>
ガブリエル・ナパォン(ブラジル)
Def.3-0:30-27.30-27.29-28
コンスタンティン・エロキン(ロシア)
慎重な立ち上がりの両者。1分を過ぎて初めてナパォンが右を繰り出す。距離を取ったエロキンに左ローを見せたナパォンは、左ハイを繰り出す。ジッと構えるエロキン、客席からは早くもブーイングが飛ぶ。そのなかでナパァオンは左ミドル、パンチからテイクダウンを仕掛ける。エロキンはスプロールして離れると、右から左フックを初めて打ち込む。残り1分を切ってエロキンのオーバーハンドにカウンターを狙ったナパォンが再びテイクダウンを仕掛ける。切ったエロキンにナパォンが左ミドル、最後の10秒でテイクダウンを決めマウントに入ったところで初回が終了となった。
2R、左ジャブを伸ばすようになったエロキンにナパォンが右のオーバーハンドを伸ばす。エロキンはローも見せるが、如何せん手数は少ない。ケージ中央でお見合いが続き、ブーイングは大きくなるばかり。残り90秒でナパォンが左ミドルを入れる。その後も手がでない両者、エロキンのハイキックにナパォンがテイクダウンを合わせる。尻餅からケージを背にしてエロキンが立ち上がりヒザ蹴り、ナパォンがダブルレッグで組み付きラウンドが終わった。
最終回、ダブルレッグを2度続けて仕掛けたナパォンが早々にテイクダウンに成功する。ハーフからアメリカーナなど腕関節を狙い、パンチへ。体を起こして左右のパウンドをナパォンが落とす。ナパォンはキムラを狙い、エロキンはショーツを掴んで防ぐが、レフェリーは流す。マウントを取ったナパォンだが、エロキンはケージを蹴ってスタンドに戻る。だからとって逆転を狙って攻めに出ることもないエロキンは、テイクダウンをスプロールしても、まだ手を出さない。残り20秒でようやくワンツーを振ったエロキンだが、結局、最後にローブロー気味の左ハイを見せたのみ。
勝つために距離を取る、ディフェンスを磨くのがMMA。勝ちに行かないエロキンは意味不明だ。また勝者ナパォンのパフォーマンスも残念でしかない試合だった。