【Interview】RFC12を見た川尻達也、「俺は違うと思っている」
【写真】 RFCのスクリーンをバックに。昨年、大晦日以来の試合はいつ、どこになるのか、去就が注目される川尻達也だ(C)MMAPLANET
22日(土・現地時間)、韓国ウォンジュ市チアク体育館大会で開催されたRFC12で日本勢が1勝4敗と大敗を喫した。4月のRFCの0勝4敗に続く厳しい結果をケージサイドで眺めていた川尻達也。
梅田恒介のセコンドとして現地入りしながら、対戦相手の体重超過で試合がなくなった川尻は、日本人選手の応援に回っていたが、そんな彼がRFCで見た日本人の敗北、そして韓国勢の成長とは。
飛び入り参加のDEEP佐伯繁代表の声とともにお届けします。
――日本人選手の1勝4敗という結果、そして韓国勢の試合を見て、どのような印象を持たれましたか。
「う~ん、厳しい現実は現実です。でも、日本人選手はもうちょっと何とかできたんじゃないかなっていう気持ちもあります。戦い方もそうだし、勿体ないなって気がしますね」
――日本では名前が浸透していない韓国人選手たちもケージの使い方やスクランブルの攻防で巧さを見せていました。
「そこまで特別ではないですけど……。UFCとかトップのところと比べると特別なモノはないんですけど、当たり前のことを当たり前にできている選手ばかりだなって感じました」
――日本の若い選手と比較すると、彼らの成長は驚異的ではないでしょうか。
(川尻の隣で観戦していた)佐伯繁DEEP代表 それはまた話が違っていて、日本勢にとってアウェイだからね。韓国人ファイターは、ウチで負けているからね。韓国だから、彼らも強くなっている。
「まぁ、雰囲気も違いますよね。チームで選手一人をもの凄く応援して、盛り上げて。あの応援があると、選手も絶対に負けられない気持ちになりますし。パワーが出ますね」
佐伯代表 だから日本にいる時と違うよね。韓国人選手も意地があるし、日本で戦ったときと違う。
――韓国の若い選手はアマからケージをやっていて、際の展開の強さなどが身についてきて、日本と差が出てくるのではないかと思うのですが。
「僕はあんまり、そうは思わないですね。日本でもできることだし、現にやっていることなんで」
佐伯代表 うちやCage Forceを考えると、韓国よりも日本の方がケージ大会が多いと思うし。
「韓国のジム全てにケージがあるわけでもないだろうし。それは日本でもやってきていることなので」
――その川尻選手の『負けてたまるか』という想いが、戦いの場で見られるのがいつになるのかということが、気になるのですが……。
「決まっていないのですけど、海外になると思いますけど……、まぁ俺は違うぞとは常に思っています」
――この結果を踏まえてもそうですが、川尻選手にはそんな風に思っていてもらわないと。
「俺はそうじゃないんだけどな……って勝手に思っているし。信じてもらえないかもしれないけど、そういう気持ちは常にあります。だからこそ、そろそろ……。何もしていないわけではなく、動いているので」
――少しでも早く決定し、川尻選手の雄姿をケージで見られることを願っています。
「そうですね。気持ちが熱いうちにやりたいと思います。ありがとうございます」
■RFC12 試合結果
<RFCバンタム級王座決定戦/5分3R>
イ・ギルウ(韓国)
Def.2-1:29-28,29-28,27-28
ソン・ミンジョン(韓国)
<ウェルター級/5分3R>
ペ・ミョンホ(日本)
Draw. 1-0
アンドリュース・ナカハラ(ブラジル)
<RFCフェザー級王座決定T1回戦/5分2R>
クォン・ベヨン(韓国)
Def.2-1
小見川道大(日本)
<49キロ契約/5分3R>
セリーナ(ノルウェー)
Def.1R4分02秒byリアネイキドチョーク
吉田正子(日本)
<ミドル級/5分3R>
イ・ドルヒ(韓国)
Def. judgment
川村亮(日本)
<ライトヘビー級/5分3R>
野地竜太(日本)
Def.2R3分01秒by TKO
キム・ジフン(韓国)
■Young Guns08 試合結果
<バンタム級/5分2R>
イ・ユンジュン(韓国)
Def.3-0
大塚隆史(日本)
<RFCフェザー級王座決定T1回戦/5分2R>
キル・ヨンボック(韓国)
Def.3-0
キム・ウォンギ(韓国)
<RFCフェザー級王座決定T1回戦/5分2R>
チェ・ムギョム(韓国)
Def.3-0
フバート・ジェヴァン(オランダ)
<RFCフェザー級王座決定T補欠戦/5分2R>
チョ・ビョンオク(韓国)
Def.3-0
ソン・チャンヒョン(韓国)
<バンタム級/5分2R>
ハム・イムン(韓国)
Def.3-0
キム・ソンジェ(韓国)