【RFC12】イ・ドルヒの土俵で戦った川村、打ち負ける
【写真】結果的にイ・ドルヒの戦いやすいリズムで戦ってしまった川村亮。場内は盛り上がっていたが……(C)MMAPLANET
<ミドル級/5分3R>
イ・ドルヒ(韓国)
Def. judgment
川村亮(日本)
頭を左右に振ってパンチを繰り出す川村に対し、イ・ドルヒは左ハイを放つ。独特のフェイントとステップからジャブを放ち、相手のパンチはスウェイとヘッドスリップでかわす川村が、遠い距離から左を振るう。その振り終りに鋭いワンツーを入れるイ・ドルヒ。川村のボディに一瞬、表情を曇らせながらもイ・ドルヒはハイキックを蹴っていく。
ワンツーを放ち、さらに左を打ち込んだ川村、イ・ドルヒも怯まずローから右ストレートを繰り出す。イ・ドルヒの左ミドルに右を合わせた川村は、足を取りにいくフェイントを見せる。打っては離れる川村だが、打ち終わりにパンチを被弾するシーンも。イ・ドルヒの突進をかわして、ワンツーを入れた川村に対し、イ・ドルヒは打ち終わりだけでなく、踏み込み際にもパンチを合せるようになる。ボディブローが有効な川村だが、ヒザ蹴りにフックを合わされ、相打ちの右ストレートも受け、やや押された感が出てくる。
左から右を打ち込んだイ・ドルヒ、ここで1R終了となり、序盤の川村、終盤のイ・ドルヒという判断が難しい微妙なラウンドとなった。2R、いきなり跳びこんでワンツーを打ち込んだイ・ドルヒ。川村も仕切り直し用にフェイントから左を伸ばすも、ここでイ・ドルヒの蹴りがローブローとなり、川村がインターバルを要求する。再開後、近距離で右フックを打ち合った両者、イ・ドルヒは右ストレートを打ちこみ、さらにショートフックを連打する。
イ・ドルヒのテイクダウン狙いを切った川村が左フックを放ち、左ハイが頭部を捉えるもやや軽い。右を連続で打ち込むイ・ドルヒ、川村はスイッチを織り交ぜるも翻弄はされずに右を伸ばしていく。スウェイでパンチをかわす川村に、イ・ドルヒはワンツーを打ち込む。川村が熱くなったようにパンチを返し、再び左ハイが顔面をかすめる。ケージ際の殴り合いは、イ・ドルヒが優勢で川村は組みつきに。
距離を取った両者、川村は左のショートを放ち、左ジャブを連打する。イ・ドルヒは左を伸ばし、続いて右ストレートをヒット、川村も左ボディフックを連続で決める。左ボディから左フックにつないだ川村、イ・ドルヒが右を返したところで2Rがタイムアップに。
最終回、いきなり右ストレートを被弾した川村。ボディから左フックを打ち込むも、イ・ドルヒが怯まずパンチを返す。川村も間断なく手を出し、ステップを駆使するがやや動きに落ちている。ローでバランスを崩した川村は、ボディに左フックを合わされる。ケージ際でもボディを効かす川村、左右のフックの左を入れる際に、右を受け後方に崩れる。
パウンドを受けながら、足にしがみつスタンドに戻った川村がシングルレッグでテイクダウンを奪うも、イ・ドルヒは倒された勢いを利用し、そのまま立ち上がる。残り2分を切り、パンチの応酬から組んでバックに回ったイ・ドルヒ。川村は胸を合わせて、距離を取り直す。両者、足を止めての打ち合いが、川村の方が手数が多いもののイ・ドルヒのパンチは重いか。
川村のヘッドスリップ&ダッキングに合わせて手を出すイ・ドルヒが、組みついて川村をケージに押し込む。残り30秒、川村はキムラを仕掛け、リバーサルへ。スクランブルから両者同時に立ち上がると、川村がイ・ドルヒをケージに押し込んでパンチを見せたところで試合終了に。手数も多く、手応えもあったに違いない川村だが、ダウンを喫したのが痛い。レフェリーはイ・ドルヒの左手を挙げ、キング・オブ・パンクラシスト・ミドル級王者は7勝7敗の相手に遅れを取るという結果になった。