【UFC161】ダン・ヘン、スタミナ切れ。ラシャドが接戦制す
<ライトヘビー級/5分3R>
ラシャド・エヴァンス(米国)
Def.2-1:29-28, 28-29, 29-28
ダン・ヘンダーソン(米国)
右ジャブを出してジリジリと前に出るラシャド。ヘンダーソンも前に出てショートのアッパーを連打する。ラシャドもショートのフックの連続で見て、再び距離ができるとラシャドが大きく踏み込んでパンチを伸ばしていく。さらに右を伸ばし、フォローを見せるラシャドにヘンダーソンは左を返す。ヘンダーソンの遠い位置からの踏み込み+右オーバークロスよりも、ラシャドの右ストレートの方が早い。
と、組みにいったラシャドだがヘンダーソンも巧みなディフェンスで倒れない。離れ際の右は空振りに終わったラシャドだが、手数は上回る。組み際、離れ際に細かいパンチを出す両者、ラシャドの左ジャブがヒットした直後に、ヘンダーソンの左ジャブがその顔面を捉えラシャドがバランスを崩す。ダメージが残るのか、腰が軽くなったように映るラシャドが、間を置くと、ヘンダーソンも無理に攻めることはない。ポイントは取ったが、スタミナが心配なヘンダーソンだ。
2R、開始直後に組みついてテイクダウンを狙ったラシャドに対し、倒れ切らずケージを背にしたヘンダーソンが立ち上がる。距離をとって、細かいフックを連打したラシャド、ヘンダーソンも左からヒザを見せる。ラシャドはフックを振るいながら距離を詰めて組みつき、ヘンダーソンを削っていく。右フックを打ち込んだラシャド、間合いを計ってヘンダーソンが前に出てくるところで組みつく。ラシャドを振り払ったヘンダーソンだが、ショートを打ち込まれケージに押し込まれる。
息が荒いヘンダーソンだが、ここでエルボーを打ち込むなど、懸命にペースを譲らないように2Rを戦い切った。3R、ラシャドの左を受けて、打ち返すヘンダーソンだが、再びパンチを被弾して動きと止る。距離を取り直したラシャドは、攻め急がずテイクダウンのフェイクで、ヘンダーソンを揺さぶると、左ジャブを打ち込む。
右を空振りしバランスを崩すなど、疲れが目立つヘンダーソン。残り3分でローシングルで組みついたラシャドが、ケージにヘンダーソンを押し込んでいく。ここでラシャドは右のショートフックとボディの連打から、テイクダウン狙い。とにかくヘンダーソンを疲れさせていく。
組みつかれて厳しい展開のなか、ヒジやヒザで反撃するヘンダーソンだが、パンチを被弾する数も増えてきた。残り40秒、シングルレッグからパンチを入れるラシャドに、ヘンダーソンがエルボーで反撃。即、ラシャドはケージにヘンダーソンを押しみ、ボディを打ち込むなど優勢を守り、試合終了。3R制で行われたメインは、ラシャドがスプリットで判定をモノにした。