【Pancrase271】倒撃KOの真実。ベタオ・ノゲイラ 「笑顔が少ないのは性格だ」
【写真】最初のハイが顔面を掠めたが、ここからしっかりと距離を見極めてパンチから組んでいったベタオ(C)MMAPLANET
1日(日)に東京都江東区ディファ有明で開催されたPancrase271で馬場勇気を相手に75秒倒撃KOを果たしたルイス・ベタオ・ノゲイラ。
8月のパンクラス初戦では上田将勝に判定負けを喫し、後の無い=セカンドチャンスでインパクトの大きな勝利を収めることができた。パンクラスで引き続き戦う権利を得た勝利、大会翌日にベタオの話を聞いた。
──試合後、今朝とベタオの笑顔が見られて嬉しかったです。試合前から非常に厳しい表情で、前回の負けもあり相当なプレッシャーのなか戦っていたのではないですか。
「昨日は本当にホッとしたよ。ただ、笑顔が少ないというのは試合前だからではなくて性格なんだ。精神面でいえば、8月の試合の時よりも、昨日の方が落ち着いていた。マサカツ・ウエダと戦った時は万全の調子ではなく、今だから言えるけど戦えるどうかという決断に迫られるような状況だったんだ。
コーチのクロマドとも欠場するかという話もして、でも日本で戦う機会を逃したくなかった。だから精神的にも本当に8月は厳しかった。昨夜は試合のために準備を全てできていたので、気持ち的にはずっと楽だったよ」
──テイクダウンでKOはインパクトの大きな勝利でした。
「テイクダウン自体は僕の得意技の一つなので、その機会が巡ってくれば仕掛けようと思っていた。常に一本かKOを狙っているので、これからもそうできるよう努力したい」
──テイクダウンでKOは作戦だったのですか。
「KOできなくても、ダメージを与えるつもりではいた。本来は自分の肩を胸に押し付けて倒すところが、昨日の試合では肩がアゴに当たった。相当な衝撃だったと思う。持ち上げる時だけでなく、落とす時も力をいれているんだ。
あそこで試合が終わっていなければ、パウンドで倒すつもりだったし実際、殴ろうとしていたんだ。でも、相手の状態を見てパンチは落とさなかった」
──上田将勝戦の敗北からスタートを切ってしまったパンクラスのキャリアですが、仕切り直すことができました。
「これから自分の力を証明し続ける。次の試合も必ずKOか一本で勝とうと思う。昨日の試合では自分の能力の30パーセントも見せていないからね」
──パンクラスを始め、日本ではバンタム級が最も層が厚い階級といわれています。そのなかでベタオが本領発揮し、タイトル戦線を賑わせることを期待しています。
「強い相手と戦いたいので、望むところだ。強豪とされる選手と戦うと、モチベーションも高まる。これからも、バチバチの試合をパンクラスのファンに見せたいと思う」
──今日はありがとうございました。ムイト・オブリガード。
「ジナーダ(微笑)」