【Pancrase271】徳留一樹戦6日前、北岡悟<03>。「野生? そういう部分が大切じゃないかと」
【写真】カメラのレンズを向けられると、表情が変わる。ここも北岡らしいスイッチの入り方といえる、か? (C)MMAPLANET
11月1日(日)に東京都江東区ディファ有明で開催されるPancrase 271で徳留一樹とライト級キング・オブ・パンクラス・タイトルマッチ王座決定戦で戦う北岡悟インタビュー最終回。
試合を6日後に控えた夜に、ファイターとしてのたしなみ、そして試合前の心境を改めて尋ねてみた。
<北岡悟インタビューPart.01はコチラから>
<北岡悟インタビューPart.02はコチラから>
──さいたまスーパーアリーナもディファも、フェイスも新木場も変わらない?
「やることは変わらないです。その環境を整えてくれた関係者、見に来てくれる人たちに感謝はしますが、やることは変わらない。戦いと戦う場所は別モノ、関係ないと思います。今、良い相手と戦う前だからというのはあるけれど、決まった相手に対し、100パーセント、200パーセントの気持ちで挑むが当然。当たり前過ぎる話です」
──ゴン格における亀池記者とのインタビューに於いて試合の3カ月前までは、この試合のあとのことをインタビューでも語っていましたが、対戦が近づくほどに『大晦日からオファーがなければ、UFCに連絡する』と言っていた言葉も、その気がないという風に変わりました。
「徳留戦が大事だから……ですね。これで終わるかもしれないし。勝敗の話ではなくて、この試合で……死ぬというのはMMAでは前例が少ないので、そこまではとは思いますが、選手を続けることができるかどうかも分からなくなる。何が起こるのか分からないじゃないですか? それぐらいのモノだし。懸命にありたいんです。この試合に対して」
──試合が近づいてきて言うことが変わるのは、集中力が増しているのか、それとも余裕がなくなってきているのか。どちらでしょうか。
「両方じゃないでしょうか。最初のインタビューが行われたのは8月でまだ、徳留戦であろうという状況でした。そしてある時期に本当にそうなるのかということがあり、そういう状況を経て、本決まりになった時にスイッチが切り替わったので。
一瞬にして頭が切り替わるというのか、徐々に僕の想いが変化していったということではありません。正式に決まった時には、もう他のことは考えられない、2度目のインタビューの時と同じ気持ちになっています」
──そうなることも分かりつつ、8月の時点では今後をオプションとして話していた?
「そうですね(笑)。去年の10月からは勝てば、次の試合を決めるというか、ケージのなかで次の展開を示唆してきたんですよね。裏腹な部分はあるんです(苦笑)。でも、だからこそ……ですよ。だからこそ、なんです」
──『11月1日以降のことは話さない』というのは、オフィシャルな発言であって、私生活では試合後に何を食べたいとか、どこかに行きたいという発言はされるのですか。
「『無事に終われば』という注釈がつきます。でも、それも本当に親しい人に話すだけですし、ほとんど口にすることはないですよね」
──親しい真柄の人と『終わったら、○○が食べたい』とか『○○に行きたいな』という話もしなければ、人間廃業的になってしまうのではないでしょうか。戦うだけの野生に戻ってしまいそうです。
「あぁ、でもそういう部分が大事なんです。大事じゃないかと思っています。だから親しい人は大変だと思います」
──思いもしないところで対戦相手に出会うと、手が出てしまいそうな衝動に駆られることは?
「殴りはしないですけど……。宮崎直人戦の前かな、他の格闘技会場で鉢合わせしたんですよ。そうしたら横にいた彼女が、僕の変わりように苦笑いしていました」
──本来であれば、語りたくない部分かもしれないですが、話してもらえ感謝しています。そういう選手の心理、北岡選手の状況は北岡選手しか持ちえないモノでしょうが、ファイターの心理を読者に伝えることができます。ありがとうございます。
「僕は分かりやすいというか、そういう意味では見えてしまい……露骨だと思います。ケロっとやってしまう方が、良い悪いでなくコレをやるのに合っているのかと。軽く切り替わる。僕はスイッチをしっかりと押して、ガチッと入れないといけない。それを軽くパチッと入る選手がいます。海外の選手なんかは多いんじゃないかと思いますし、日本人だったら水垣偉弥選手がそんな感じの頃があったんじゃないかと。
水垣君の試合を見ていると、何とも言えない入る感じが良いですよね。僕とは違った戦い慣れを感じることができます。良いと思います、アレは。色々な要素はあるんでしょうけどね。
難しいインタビューになっちゃいましたね(笑)」
■Pancrase271対戦カード
<ウェルター級/3分3R>
マンモス谷部(日本)
手塚裕之(日本)
<フェザー級/3分3R>
近藤孝太(日本)
木村一成(日本)
<バンタム級/3分3R>
山本哲也(日本)
飯嶋重樹(日本)
<バンタム級/3分3R>
工藤修久(日本)
狸瑪猿シュン(日本)
<バンタム級/3分3R>
河村泰博(日本)
木暮聡(日本)
<フライ級/3分3R>
島袋力(日本)
鮎田直人(日本)
<KOPライト級王座決定戦/5分5R>
北岡悟(日本)
徳留一樹(日本)
<ストロー級(-52.2kg)初代王座決定戦/5分5R>
砂辺光久(日本)
阿部博之(日本)
<フライ級/5分3R>
上田将竜(日本)
リルデシ・リマ・ディアス(ブラジル)
<バンタム級/3分3R>
上田将勝(日本)
CORO(日本)
<バンタム級/3分3R>
馬場勇気(日本)
ルイス・ノゲイラ(ブラジル)
<ストロー級/5分3R>
江泉卓哉(日本)
室伏シンヤ(日本)
<無差別級/3分3R>
有己空(日本)
川口健次(日本)
<ウェルター級/3分3R>
三浦広光(日本)
KAZZ(日本)
<フライ級/3分3R>
仙三(日本)
藤井伸樹(日本)
<フェザー級/3分3R>
田村彰敏(日本)
横山恭介(日本)
<バンタム級/3分3R>
合島大樹(日本)
ヒロ・ヤマニハ(ブラジル)
<ライト級/3分3R>
網潤太郎(日本)
上田厚志(日本)
<フェザー級/3分3R>
杉山和史(日本)
中原由貴(日本)