【RFC26】延長戦の激闘の末、ソン・ミンジョンが統一フライ級チャンピオンに
<ROAD FCフライ級王座統一戦/5分3R+EX 1R>
ソン・ミンジョン(韓国)
Def. 3-0 EXR
チョ・ナムジン(韓国)
1R、ソン・ミンジョンが前蹴り、さらに右ストレートから組みつく。しかしチョ・ナムジンが体勢を入れ替え、ケージに押し込む。ボディロックで相手の体をひねり、さらにニータップでテイクダウンに成功。そこからチョ・ナムジンはソン・ミンジョンの頭を抱えながらパウンドを落とす。クローズド・ガードを取るソン・ミンジョンに対し、パウンドを打ち続けるチョ・ナムジン。ソン・ミンジョンがオープン・ガードにしたところでパスを狙っていく。しかしソン・ミンジョンもその動きに合わせてリバーサル。両者は立ち上がり。スタンド戦に戻る。
打撃の交換から、ソン・ミンジョンが首相撲でヒザ蹴りを打ちこむも、チョ・ナムジンも中間距離から左右のフック。しかしチョ・ナムジンがパンチを打つと足を滑らせてしまう場面も見られる。ケージ際で差し合いからヒザ、さらにパンチを出し合ったところで1Rが終了した。
両陣営からの大声援とともに2Rがスタート。ソン・ミンジョンの右ミドルをもらったチョ・ナムジンがダブルレッグを仕掛けるも、ソン・ミンジョンはカットする。チョ・ナムジンの大振りのフックをかわしたソン・ミンジョンもパンチを打ち返す。スタンドで不利となれば組みつくチョ・ナムジン。ニータップでテイクダウンを奪うが、すぐさまスクランブルでソン・ミンジョンが上を取り返す。お互いに離れて、スタンド戦が繰り広げられるも、パンチを振ってからボディロックでソン・ミンジョンをケージに押し込むチョ・ナムジン。しかし動きはなく、ここでブレイクがかかる。
再開後、ソン・ミンジョンがテイクダウンを奪うと、そこから激しいスクランブル戦が繰り広げられ、さらにスタンドに戻ればパンチで打ち合う両者。時折、チョ・ナムジンの強烈な左ミドルがソン・ミンジョンのボディを捉えるようになる。終盤にはソン・ミンジョンがチョ・ナムジンの足をすくい、尻もちをつかせたが、スタンドに戻ったところで2ラウンドが終了した。
3R、いきなりソン・ミンジョンがボディロックでケージに、チョ・ナムジンを押し込む。対するチョ・ナムジンも体勢を入れ替えるが、優位な展開には持ち込めない。お互いに離れるとチョ・ナムジンが低空シングルを仕掛けるも、それを切ったソン・ミンジョン。トップを奪って肩固めを狙う。これは極まらなかったが、ハーフで相手を抑え込むも、チョ・ナムジンがブリッジで上を取り返す。しかしここで立ち上がったソン・ミンジョンはすぐさまチョ・ナムジンのバックを奪い、リアネイキドチョークへ。落ちかけたように見えたチョ・ナムジンだが、ここは耐える。
チョークを解いたソン・ミンジョンはそのまま上を取ろうとするが、チョ・ナムジンは立ち上がる。最後はケージ際で打ち合いを見せ、試合終了のブザーを聞いた。
判定は1人のジャッジが30-28でチョ・ナムジンを支持するも、残り2人が29-29、30-30とドロー。試合は延長戦に突入する。
延長ラウンドは差し合いから始まり、まずチョ・ナムジンがケージに押し込む。ソン・ミンジョンは足払いを仕掛けるが、チョ・ナムジンは倒れない。ブレイクがかかり、再開後にソン・ミンジョンは首相撲からヒザ蹴りを狙うも、チョ・ナムジンはボディロックでディフェンス。押し込みながら首投げでテイクダウンを奪う。ところがソン・ミンジョンがすぐにバックに回り、さらにチョ・ナムジンがガードに戻すも足を持ちながらケージに押し込んでいく。トップをキープし続けるソン・ミンジョンは、チョ・ナムジンのスイープも防ぎ、さらに足を取られてもそれを抜く。その瞬間にチョ・ナムジンがダブルレッグでケージに詰め、テイクダウンにも成功。体を密着させてパウンドを落とす。ここでブレイクがかかったが、再開直後にチョ・ナムジンがダブルレッグ、ソン・ミンジョンもテイクダウンを狙うなど、スクランブル戦が展開される。最後はソン・ミンジョンがボディロックからの小外刈りで倒したところで延長戦が終了した。
延長戦の判定は、ポイントのアナウンスがなかったものの、ジャッジ3者ともソン・ミンジョンの勝利を支持。ソン・ミンジョンがフライ級王座を統一した。